カートは空です。
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民族・国境を超えて伝播し、言語・思想・造形等に大きな影響を与え、王権や儀礼とも密接に結びついた仏教。この普遍宗教は、アジア世界をつなぐ紐帯としてあった。中国史料の多角的読み解きにより、仏教を媒介とした交流・交渉のありようを照射、アジア史の文脈のなかに日本を位置づける。
佐藤文子(さとう・ふみこ)1965年生まれ。本願寺史料研究所研究員、佛教大学・関西大学非常勤講師。専門は思想史・宗教史・史学史。論文に「延暦年分度者制の再検討」(『佛教史学研究』48-2、2006年)、「七条道場金光寺父屋の操業とその従事者」(村井康彦・大山喬平編『七条道場金光寺文書の研究』法蔵館、2012年)、「臨時得度の政治思想」(『仏教史研究』50、2012年)などがある。原田正俊(はらだ・まさとし)1959年生まれ。関西大学文学部教授。専門は日本中世史・仏教史。著書に『日本中世の禅宗と社会』(吉川弘文館、1998年)、『天龍寺文書の研究』(編著、思文閣出版、2011年)、論文に「日本の五山禅宗と中世仏教」(島尾新編・小島毅監修『東アジアのなかの五山文化』(東京大学出版会、2014年)などがある。堀裕(ほり・ゆたか)1969年生まれ。東北大学准教授。専門は日本古代史。論文に「天皇の死の歴史的位置―「如在之儀」を中心に」(『史林』81巻1号、1998年)、「八世紀の図讖と皇位継承―孝謙・称徳天皇を中心に」(永井隆之ほか編『日本中世のNATION3』岩田書院、2013年)などがある。
「日本歴史」(2014年11月号)にて、本書の書評が掲載されました。