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南宋・四川眉山の人李昌齢が著した、所謂「善書」の一つで、古今の典籍や伝聞から勧善懲悪・因果応報を説いた逸話を収録する。成書後まもなく刊行され、紹定二年(一二二九)に会稽の郡斎で重刊された南宋版である。全五冊(原装三冊)、一八〇丁。恵日山東福寺の開山聖一国師円爾弁円旧蔵。巻首に十六世紀中頃の東福寺首座竹圃聖珪の墨筆識語、巻第十に補鈔丁あり。『続古逸叢書』本の原本で、影印時に削除されてしまった書き入れなど、本来の姿を知ることができる。
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