カートは空です。
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1920~1940年代に中国で刊行されていた雑誌『良友』画報には、文学や映画、演劇、美術・芸術だけでなく、政治や産業、スポーツや旅行、食文化といった幅広い記事が、多くの写真とともに掲載されていた。戦争と革命の時代に刊行され、中国の都市はもちろん、アジア、欧米にまで広く流通していたグラフ雑誌から、大衆消費社会到来の様相と、当時の人々の日常生活を読み解く。
孫安石(そん・あんそく)神奈川大学外国語学部教授。専門は中国近代史、上海都市史、租界史研究。主な著作に、『増補改訂 戦争・ラジオ・記憶』(共編、勉誠出版、2015年)、『近現代中国人日本留学生の諸相』(共編、御茶の水書房、2015年)、『近代中国都市案内集成 上海編』(監修、ゆまに書房、2012年)、『租界研究新動態』(共編、上海人民出版社、2011年)、『『良友』画報とその時代』(共著、『アジア遊学』103号、勉誠出版、2007年)などがある。菊池敏夫(きくち・としお)神奈川大学特任教授。専門は中国近現代史、上海都市文化史。主な著作に、『図像与商業文化』(共著、香港大学出版社、2014年)、『民国期上海の百貨店と都市文化』(研文出版、2012年)、『戦時上海』(共著、研文出版、2005年)、『上海 職業さまざま』(編著、勉誠出版、2002年)、論文に「永安公司遊芸場『天韵楼』の閉鎖と上海市社会局」(『人文学研究所報』第58号、神奈川大学、2017年9月)などがある。中村みどり(なかむら・みどり)神奈川大学外国語学部准教授。専門は中国語圏近現代文学、日中比較文学・文化、留学生史。主な著作に、「《蝴蝶夫人》―従好莱塢電影到施蟄存与穆時英的小説」(『現代中文学刊』第44期、華東師範大学出版社、2016年)、「淪陥上海的叙述与故事―陶晶孫的文学陣地」(『史料与闡釈』第4期、復旦大学出版社、2016年)、「大学オーケストラから左翼演劇へ―芸術劇社における陶晶孫の音楽活動」(『人文研究』第191号、2017年)などがある。