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日本漢文の粋を集め、平安期の時代思潮や美意識を知る上でも貴重な文献 「本朝文粋」 。その漢文の世界の深遠へと誘う格好の入門書。第六巻では特殊な漢詩形式である雑詩のうち紀長谷雄および源順による2種、および、大学寮における試験の問題と解答である策問・対策、講書竟宴等の平安期の学問世界にかかわる作品など、全11篇を収載。
後藤昭雄(ごとう・あきお)1943年熊本市生まれ。1970年、九州大学大学院修了。大阪大学名誉教授。主要著書に、『平安朝漢文学論考』(桜楓社、1981年。補訂版、勉誠出版、2005年)、『本朝文粋』(共著、新日本古典文学大系、岩波書店、1992年)、『平安朝漢文文献の研究』(吉川弘文館、1993年)、『平安朝文人志』(吉川弘文館、1993年)、『日本詩紀拾遺』(吉川弘文館、2000年)、『平安朝漢文学史論考』(勉誠出版、2012年)、『本朝漢詩文資料論』(勉誠出版、2012年)、『平安朝漢詩文の文体と語彙』(勉誠出版、2017年)など。