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災害という「非常態」の解明には、前提として当該期の人間社会の「常態」が如何なる状況にあったのかを把捉しておくことが必要である。人間社会に不可欠である「水」に着目し、近世都市において、水がどのようなシステム・環境の元に制御され、また、災害によりどのような変化・対応を強いられたのかを、学融合・比較という観点から解明。人為的自然としての人間社会の動態のなかに災害を位置づけ、環境史研究の新たな方法論を模索する。
渡辺浩一(わたなべ・こういち)人間文化研究機構国文学研究資料館・総合研究大学院大学文化科学研究科教授。専門は日本近世史。著書に『江戸水没 寛政改革の水害対策』(平凡社、2019年)などがある。マシュー・デーヴィス(Matthew Davies)ロンドン大学バーベック校教授。専門は近世ロンドン史。著書にMedieval Merchants and Money(共編著、London, Institute of Historical Research, 2016年)などがある。
★関連書籍(巻末広告より)★ ●渡辺浩一 著『日本近世都市の文書と記憶』 ●渡辺浩一/ヴァネッサ・ハーディング 編『自己語りと記憶の比較都市史』 ●国文学研究資料館 編『社会変容と民間アーカイブズ 地域の持続へ向けて』 ●佐藤孝之・三村昌司 編『近世・近現代 文書の保存・管理の歴史』 ●今村文彦 監修/鈴木親彦 責任編集『災害記録を未来に活かす(デジタルアーカイブ・ベーシックス2)』 ●木部暢子 編『災害に学ぶ 文化資源の保全と再生』 ●神奈川地域資料保全ネットワーク 編『地域と人びとをささえる資料 古文書からプランクトンまで』 ●水島司 編『環境に挑む歴史学』 ●渡辺尚志 編『生産・流通・消費の近世史』 ●松沢裕作 編『森林と権力の比較史』 ●窪田順平 編『水を分かつ 地域の未来可能性の共創』 ●結城正美・黒田智 編『里山という物語 環境人文学の対話』