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中国新鋭作家短編小説選 9人の隣人たちの声

桑島道夫 編
ISBN 978-4-585-29521-1 Cコード 0097
刊行年月 2012年9月 判型・製本 四六判・上製 384 頁
キーワード 中国,近現代

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細
中国文学の現在進行形。その豊穣を伝える9つの短編

90年代以降にデビューした若手作家の作品を中心に、カフカ的不条理、マジック・リアリズム、ハードボイルドタッチから村上春樹の影響下の作品まで、日本からもっとも身近な“世界文学”を味わう珠玉のアンソロジー。

 

 

目次
この数年僕はずっと旅している 徐則臣
幻覚 周嘉寧
尹親方の泥人形 葛亮
アメリカ ツェリンノルブ
壁の上の父 魯敏
トラジ~桔梗謡~ 金仁順
夜中の銃声 李修文
狼さん いま何時 張悦然
五人の国王とその領土 李浩

あとがき 桑島道夫
プロフィール

徐則臣(シュー・ゾーチェン/Xu Zechen)
1978年生まれ。
著作に『真夜中の扉』、『夜汽車』、『水辺の書』、『中関村を駆けぬけて』、『天上、人間』、『人間、人煙』、『居延』、『巨匠を話の種に』、『世界へ行く』などがある。
春天文学賞、西湖・中国新鋭文学賞、華語文学メディア大賞2007年度最有力新人賞、荘重文文学賞などを相継いで受賞。

周嘉寧(ジョウ・ジアニン/Zhou Jianing)
1982年生まれ。
著作に、『流浪歌手的情人』、『往南方歳月去』、『天空晴朗晴朗』などがある。
作風はスタイリッシュで、文字感覚に優れ、含みのある表現に才がある。

葛亮(ゴー・リアン/Ge Liang)
1978年生まれ。
著作に、『朱雀』、『七声』、『謎鴉』、『相忘江湖的魚』、『絵色』などがある。
香港芸術発展賞、第一回香港図書賞、台湾聯合文学小説賞一等賞、台湾梁実秋文学賞などを受賞。

ツェリンノルブ(Tsering Norbu)
1965年生まれ。
2006年、短編小説「暗殺者」で第5回チョモランマ文学賞金賞、2008年、中編「界」で第5回チベット新世紀文学賞、2009年、第7回全国当代少数民族文学研究創作新人賞、そして、2010年、短編「羊を放す」で第5回魯迅文学賞を受賞。
チベット族の農民・酪農民や町の住民の日常生活とその内面の情感世界をチベット伝統文化や現代化による生活様式の変遷と絡め、憂いと温かみを漂わせながら訥々とした筆致で描く。

魯敏(ルー・ミン/Lu Min)
1973年生まれ。
2010年に、消費社会におけるフォークロア音楽演奏者の矜恃と苦悩を描いた短編小説『伴宴』で第5回魯迅文学賞を受賞した。
父親へのコンプレックスや、都市生活者の精神的苦痛が引き起こす病的状態は、魯敏の小説の重要なモチーフとなっている。

金仁順(ジン・レンシュン/Jin Renshun)
1970年生まれ。
著作に、『春香』、『彼此』、『ガラスの珈琲館』、『桃花』、『美人に毒あり』などがある。その作品の一部は英語、日本語、韓国語に翻訳されている。
庄重文文学賞、作家出版集団賞、中国小説双年賞などを受賞。

李修文(リー・シウウェン/Li Xiuwen)
1975年生まれ。
3編の小説集、及び長編小説『滴泪痣』などを著す。
第2回春天文学賞を獲得、「年度中華文学人物」など受賞歴も多数。多くの小説が英語、ドイツ語、日本語、韓国語に翻訳されている。

張悦然(ジャン・ユエラン/Zhang Yueran)
1982年生まれ。
1980年以降に生まれた「80后」作家の代表的存在と目されている。
主要著書は、『葵花走失在1890』、『十愛』、『櫻桃之遠』、『水仙已乗鯉魚去』、『誓鳥』など。
2002年『萌芽』サイト上で「最も才能のある女性作家」「最も人気のある女性作家」に選ばれ、2008年度「茅台杯」人民文学賞優秀散文賞を受賞するなど、人気実力を兼ね備えた作家である。

李浩(リー・ハオ/Li Hao)
1971年生まれ。
「将軍の部隊」で第4回魯迅文学賞・全国優秀短編小説賞を受賞した。その他にも、庄重文文学賞、十月文学賞、人民文学賞等の受賞歴がある。
著作に、『誰生来是刺客』、『側面的鏡子』、『藍試紙』、『如帰旅店』などがある。

書評・関連書等

・「トーハン週報」(2012 9/24号)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「新刊ニュース」(2012年10月号)の「編集担当者発25時」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「読売新聞」(2012年9月25日)の「文化」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「毎日新聞(夕刊)」(2012年9月26日)の「文芸時評」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「東京新聞」(2012年11月4日)にて、本書の書評が掲載されました。
・「週刊金曜日」(2012年11月23日)にて、本書の書評が掲載されました。
・「図書新聞」(2013年1月1日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:松本健二(大阪大学))

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