カガマエダケトソンケイカクブンコ

加賀前田家と尊経閣文庫

文化財を守り、伝えた人々
菊池紳一 著
ISBN 978-4-585-22117-3 Cコード 3021
刊行年月 2015年12月 判型・製本 A5判・上製 464 頁
キーワード アーカイブズ,文化史,日本史

定価:5,280円
(本体 4,800円) ポイント:144pt

数量 :
remove add
書籍の詳細
国宝22件、重要文化財77件を有する我が国屈指の古典籍・古文書の宝庫、前田育徳会尊経閣文庫。
その存在の裏には、文化財を守り、伝えてきた人々の苦心と努力があった―

長年にわたり尊経閣文庫の運営、伝来する文化財の管理に携わってきた経験から、尊経閣文庫の伝統事業の成立過程、前田家の展開と文化活動、文庫伝来の古文書・古記録・系図類を解説。
日本文化の根幹を過去から未来へと伝えていく前田家そして尊経閣文庫の営みに光を当てる。

 

 

目次
序 言

第一部 尊経閣文庫伝統の事業
 第一章 前田家の図書蒐集【近世】
 第二章 前田家の文化事業【近代】

第二部 前田家の歴史とエピソード
 第一章 前田家のルーツ
 第二章 前田家三代
 第三章 まつ(芳春院)の江戸下向
 第四章 保科正之と前田家

第三部 第三部 尊経閣文庫の蔵書・蔵品
 第一章 尊経閣文庫所蔵文書と『鎌倉遺文』
 第二章 尊経閣文庫蔵「上杉憲英寄進状」について
 第三章 『松雲公採集遺編類纂』所収「持明院家文書」について
 第四章 『中外抄』紙背文書について
 第五章 尊経閣文庫所蔵『為房卿記』逸文について
 第六章 嘉元三年の乱に関する新史料について
 第七章 尊経閣文庫所蔵「天野系図」について
 第八章 鎌倉時代天野氏の系図について
 第九章 尊経閣文庫所蔵「青砥康重家譜」について
 第十章 尊経閣文庫所蔵「相馬系図」について
 第十一章 尊経閣文庫にある大坂の陣関係史料
 第十二章 尊経閣文庫所蔵の城絵図について
 第十三章 「職人歌合」成立の背景
 第十四章 前田家と後藤家刀装具のコレクションについて

あとがき
索引
プロフィール

菊池紳一(きくち・しんいち)
1948年山形市に生まれる。
1974年國學院大學文学部史学科卒業。1982年学習院大学大学院人文科学研究科(史学専攻)博士課程満期退学
その後、角川文化振興財団編集室、埼玉県史編さん室調査委員、国士舘大学非常勤講師を経て、1991年財団法人前田育徳会尊経閣文庫文庫員、財団法人前田育徳会尊経閣文庫主幹、その後、財団法人前田育徳会評議員、財団法人前田育徳会理事、財団法人前田育徳会常務理事を兼務し、2012年公益財団法人前田育徳会を定年退職した。
この間、国士舘大学非常勤講師、埼玉大学非常勤講師、早稲田大学第一文学部非常勤講師、聖心女子大学非常勤講師等を兼任し、現在聖心女子大学大学院非常勤講師、埼玉県立文書館『埼玉県史料叢書』編集企画委員。
主な著書・論文・史料紹介等に、『吾妻鏡地名寺社名等総覧』(共編、勉誠出版、2015年6月)、『図説 前田利家―前田育徳会の史料にみる』(新人物往来社、2002年12月)、『前田利家の謎』(新人物往来社、2001年12月、編著)、「鎌倉時代の天野氏の系図について」(『吾妻鏡人名総覧』所収、吉川公文館、1998年2月)、「鎌倉時代の天野氏について」(『鎌倉遺文研究Ⅱ 鎌倉時代の社会と文化』所収、東京堂出版、1999年4月)、「九条兼実の知行国について」(『「玉葉」を読む―九条兼実とその時代』、勉誠出版、2013年3月)、「武蔵国留守所惣検校職の再検討―「吾妻鏡」を読み直す―」(『鎌倉遺文研究』25号、のち戎光祥出版株式会社『シリーズ・中世関東武士の研究 第7巻 畠山重忠』所収)等があり、『鎌倉室町人名辞典』(新人物往来社)、『吾妻鏡人名総覧』(吉川弘文館)、『北条氏系譜人名辞典』(新人物往来社)等の編集・執筆を担当した。

関連商品

この商品をお求めのお客様はこんな商品もお求めです。

おすすめ

  [詳細]
図書館員をめざす人へ 増補改訂版

図書館員をめざす人へ 増補改訂版

後藤敏行 著
定価:2,640円
(本体 2,400円)
新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

新装版 正訳 紫式部日記 本文対照

中野幸一 訳
定価:2,420円
(本体 2,200円)
ハナシ語りの民俗誌

ハナシ語りの民俗誌

川島秀一 著
定価:3,520円
(本体 3,200円)
戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌

戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌

石川巧 編集代表/カストリ雑誌編集委員会 編
定価:3,080円
(本体 2,800円)
ショッピングカート