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古人の言語社会思想空間をあらわす鏡、古辞書。本書では、後世に多大な影響を与えた、平安時代後期のイロハ引き国語辞書『色葉字類抄』を対象とし、徹底的に収録語彙を調査、同時代の諸文献を渉猟し、対応関係を検討。さらには網羅的な伝本調査により、『色葉字類抄』の歴史的 文化的位置を提示し、従来の研究に修正を迫る。
藤本灯(ふじもと・あかり)三重県津市出身。博士(文学)。平成17年東京大学文学部言語文化学科日本語日本文学(国語学)専修課程卒業。平成19年同大学院人文社会系研究科日本文化研究専攻日本語日本文学専門分野修士課程 修了。平成23年同博士課程単位取得退学。平成23-26年日本学術振興会特別研究員(PD)。平成26-27年東京大学大学院人文社会系研究科研究員。現在国立国語研究所特任助教。
「国語研 ことばの波止場」vol.1にて、本書の書評が掲載されました。(評者:池田証寿(北海道大学))