ゼンヤク ホウシンエンギ ヨン

全訳 封神演義 4

二階堂善弘 監訳/山下一夫・中塚亮・二ノ宮聡 訳
ISBN 978-4-585-29644-7 Cコード 0097
刊行年月 2018年3月 判型・製本 四六判・並製 488 頁
キーワード 古典,中国

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細

中華古典ファンタジーの壮大なクライマックスがいまここに完結!

殷(商)軍や截教の神仙たちを次々と倒した姜子牙と闡教の神仙たち。ついに宿敵・妲己とぶつかり合う。
天命により命を落とし、姜子牙によって神に封じられた者達は今なお道教の神とならん!

※『封神演義』(ほうしんえんぎ)とは
中国明代に成立した神怪小説。『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』、『封神榜演義』ともいう。史実の殷周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品。文学作品としての評価は高くないが、中国大衆の宗教文化・民間信仰に大きな影響を与えたとされる。著者(編者)は一般に許仲琳とされることが多いが、定説はない。

【本書の特徴】
・神仙研究者、中国文学者、中国白話小説(封神演義)研究者、中国民間信仰研究者、各エキスパートが封神演義(全100回)を全訳。
・各巻末コラムに「図像化」や「演劇」など、物語にまつわる多面的な内容を収載。

 

 

目次
人物紹介
封神演義 主要地図
《本編》
第七十六回 鄭倫、将を捉え汜水関を取る
第七十七回 老子の一爇三清と化す
第七十八回 三教、会して誅仙陣を破る
第七十九回 穿雲関にて四将、擒われる
第八十回  楊任、下山して瘟司を破る
第八十一回 子牙、潼関に痘神に遇う
第八十二回 三教、大いに万仙陣に会う
第八十三回 慈航、獅・象・吼を収伏す
第八十四回 子牙、兵もて臨潼関を取る
第八十五回 鄧芮二侯、周主に帰順す
第八十六回 澠池県に五岳、天に帰す
第八十七回 土行孫夫妻、陣没す
第八十八回 武王、白魚龍舟に跳ぶ
第八十九回 紂王、骨を敲き妊婦を剖く
第九十回  子牙、神荼鬱塁を捉える
第九十一回 蟠龍嶺に鄔文化を焼く
第九十二回 楊戩・哪吒、七怪を収む
第九十三回 金吒、智もて游魂関を取る
第九十四回 文煥、怒りて殷破敗を斬る
第九十五回 文煥、紂王の十罪を暴く
第九十六回 子牙、簡牒を発して妲己を擒える
第九十七回 摘星楼に紂王、自焚す
第九十八回 周武王、鹿台に散財す
第九十九回 姜子牙、帰国して封神す
第一百回  武王、列国諸侯を封ず
エピローグ 二階堂善弘
コラム  二ノ宮聡
封神演義関連年表
プロフィール

二階堂善弘(にかいどう・よしひろ)
1962年生まれ。中国文学研究者。アジア民間信仰研究。
1985年東洋大学文学部中国哲学文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。2009年より関西大学文学部教授。
著作に、『封神演義の世界 中国の戦う神々』(大修館書店、1998年)、『中国の神さま 神仙人気者列伝』(平凡社新書、2002年)、『中国妖怪伝 怪しきものたちの系譜』(平凡社新書、2003年)、『道教・民間信仰における元帥神の変容』(関西大学東西学術研究所、2006年)、『明清期における武神と神仙の発展』(関西大学出版部、2009年)、『アジアの民間信仰と文化交渉』(関西大学出版部、2012年)がある。

山下一夫(やました・かずお)
1971年生まれ。中国文学研究者。
1994年慶應義塾大学文学部文学科中国文学専攻卒業。同大学大学院文学研究科単位取得退学。2011年より慶應義塾大学理工学部准教授。
著作(分担執筆)に、『近現代中国の芸能と社会―皮影戯・京劇・説唱』(好文出版、2013年)、『中国皮影戯調査記録集―皖南・遼西篇』(好文出版、2014年)、『明清以來通俗小說資料彙編』(博揚文化事業有限公司、2016年)がある。

中塚亮(なかつか・りょう)
1977年生まれ。中国文学研究者。
名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学、博士(文学)。愛知淑徳大学・金城学院大学等非常勤講師。
著作(分担執筆)に、『フルカラーで楽しむ 中国年画の小宇宙』(勉誠出版、2013年)、『アジア遊学171 中国古典文学と挿画文化』(勉誠出版、2014年)がある。

二ノ宮聡(にのみや・さとし)
1982年生まれ。中国文学研究者。中国の民間信仰研究。
関西大学大学院文学研究科中国文学専修博士課程後期課程修了。博士(文学)。現在、関西大学等非常勤講師。
主な論文に「北京の碧霞元君廟会-五頂と妙峰山と丫髻山-」(関西大学中国文学会、2012年)、「北京の廟会の復興と現状―二〇一一・二〇一二年春節廟会を中心に―」(関西大学中国文学会、2014年)などがある。

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