カートは空です。
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パトロンが書籍の運命を左右した時代出版社が本を作り、書店に並んだ本を読者が購入する。そんな現在の出版流通が成立する以前の書物をささえていたのはパトロンの存在だった。西洋における中世以降の書物の成り立ちを辿りながら、18世紀イギリスの出版文化における作家、パトロン、書籍から新聞、広告といった全貌に迫る快著。
清水一嘉(しみず・かずよし)1938年、神戸生まれ。愛知大学名誉教授。専攻は英文学、英国文化史。1962年東北大学文学部英文科卒、1964年同大学院修士課程修了。主な著書に『イギリス近代出版の諸相 コーヒー・ハウスから書評まで』(世界思想社、1999年)、『自転車に乗る漱石―百年前のロンドン』(朝日選書、2001年)、編著にジョージ・ジェファーソン『エドワード・ガーネット伝―現代イギリス文学を育てた生涯』(日本エディタースクール出版部、1985年)などがある。