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大宅壮一文庫解体新書

雑誌図書館の全貌とその研究活用
阪本博志 編
ISBN 978-4-585-30001-4 Cコード 1000
刊行年月 2021年5月 判型・製本 A5判・並製 300 頁
キーワード 総記,アーカイブズ,現代社会,出版,文化史,社会学,日本史,近現代

定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細
大宅壮一文庫、開設50周年! 文庫の全てに迫る!

大宅壮一(1900-1970)が収集した膨大な雑誌のコレクションを基礎として設立された大宅壮一文庫。
2021年、開設から50年を迎える大宅壮一文庫について、概要から、その誕生の歴史、そして文庫を活用した研究の実践例まで、すべてを網羅した解説書。

*大宅壮一(1900-1970))とは…
昭和を代表する評論家・ジャーナリスト。
1950年代から1960年代にかけて、新聞・雑誌(月刊誌・週刊誌)・ラジオ・テレビを横断して活躍し、「マスコミ四冠王」「マスコミの王様」と呼ばれた国民的評論家。「大宅壮一ノンフィクション賞」が1970年に制定された。
「一億総白痴化」「恐妻」「クチコミ」などの造語でも知られる。
『文学的戦術論』『世界の裏街道を行く』『「無思想人」宣言』『炎は流れる―明治と昭和の谷間』全4巻など、著書多数。


【本書の特色】
①「雑誌の図書館」大宅壮一文庫の概要、歴史、利用方法などを、詳細に解説。
②実際に大宅壮一文庫を利活用している執筆者陣が、文庫を利用することでどういったことが見えてくるかをまとめた論考を収録。

 

 

目次
カラー口絵
はじめに 大宅映子
本書の構成 阪本博志

第Ⅰ章 索引的思考―〈無思想人〉大宅壮一における知の技法 有馬学
コラム① ノーパン喫茶と大宅文庫―週刊誌がおしえてくれること、くれないこと 井上章一

第Ⅱ章 大宅壮一と大宅壮一文庫 阪本博志
1 大宅壮一と大宅壮一文庫
2 大宅壮一と雑草文庫
3 雑草文庫から大宅壮一文庫へ
4 近年の大宅壮一文庫―「攻めの運営」へ
コラム② 大宅文庫について思うこと 三鬼浩子

第Ⅲ章 雑誌の図書館 大宅壮一文庫―その所蔵資料と利用方法 鴨志田浩
1 大宅壮一文庫の概要
2 大宅壮一文庫の迷宮書庫
3 大宅壮一文庫の出版物
4 大宅壮一文庫の索引・検索システム
5 大宅壮一文庫の資料閲覧と各種サービス
コラム③ 長持としての大宅文庫 永井良和

第Ⅳ章 大宅壮一文庫の活用(1) 横断的研究
雑誌アーカイブ・大宅壮一文庫―その現在と未来 前島志保
二一世紀における大宅文庫の可能性 鳥羽耕史
受験・教育雑誌と文学―大宅壮一文庫所蔵誌をきっかけとして 大原祐治
出版社系週刊誌の登場―『週刊新潮』と文学との関わりを中心に 加藤邦彦
コラム④ 「心の時代」をどうやって可視化するか 牧野智和

第Ⅴ章 大宅壮一文庫の活用(2) テーマ研究
「大宅壮一文庫雑誌記事索引」にみる性風俗の歴史―「トルコ風呂」の元祖、「東京温泉」を例に 光石亜由美
寄せ場の表象―大衆雑誌にみる高度経済成長期の「さんや山谷」 石川巧
話芸を書き残す―漫才作者秋田実と雑誌 後藤美緒
間テクスト的存在としての「スケバン」 難波功士
コラム⑤ 書物のない場所―戦後文学に描かれた「書物」 多田蔵人

あとがき 阪本博志
プロフィール

阪本博志(さかもと・ひろし)
帝京大学文学部社会学科教授。専門は社会学・メディア史・出版文化論。
主な著書に『『平凡』の時代―1950年代の大衆娯楽雑誌と若者たち』(昭和堂、2008年、第30回日本出版学会賞奨励賞・第18回橋本峰雄賞)、『大宅壮一の「戦後」』(人文書院、2019年)『江戸川乱歩大事典』(落合教幸・藤井淑禎・渡辺憲司との共編、勉誠出版、2021年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「読売新聞」(2021年6月20日)読書欄にて紹介されました。
「サンデー毎日」(2021年7月11日増大号)「今週の新刊」にて紹介されました。→評者:岡崎武志氏(ライター)
「東京人」(2021年8月号)「今週の東京本」にて紹介されました。
「週刊読書人」(2021年9月17日)に書評が掲載されました。
→評者:南陀楼綾繁氏(編集者・ライター)
「専門図書館」No.307(2021年12月)にて書評が掲載されました。
→評者:植村八潮氏(専修大学文学部)

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