書物学29
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書物学 第29巻 蔦屋重三郎と日本の出版文化

蔦重手引草
編集部 編
ISBN 978-4-585-30729-7 Cコード 1000
刊行年月 2025年8月 判型・製本 B5判・並製 112 頁
キーワード 書物史,出版,浮世絵,文化史,江戸,近世

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

日本の出版文化は、そこに携わる多くの人びとにより、大きく発展してきた。
書物が広く庶民にも行きわたり、出版物が百花繚乱となった江戸時代に目を向けると、そこには蔦屋重三郎、西村屋与八のような版元、そして、北尾政重や葛飾北斎ら浮世絵師など、さまざまなキャストが浮かび上がってくる。
江戸時代、そして、明治の人びとは書物とどのように付き合ってきたのか、その営みはどのような資料や痕跡から辿ることができるのか――。
書物、そして、その息吹を伝える資料に魅入られた書物研究の先達へのインタビューを収載。
また、それぞれの視点・収蔵資料から出版文化・書物文化のあり方を鮮やかに照らし出す太田記念美術館・大東急記念文庫・印刷博物館・たばこと塩の博物館・国文学研究資料館の学芸員による最新の知見を示すことで、日本の書物文化の面白さと広がりを示す画期的な一冊!

※太田記念美術館・大東急記念文庫・印刷博物館・たばこと塩の博物館・国文学研究資料館による五館連携展示「蔦重手引草」とのタイアップ企画!

 

 

目次
巻頭インタビュー 書物に出会う、書物を愛する 塩村耕&鈴木俊幸
(聞き手:長田和也・宇田川龍馬・松永瑠成・湯浅淑子)

口上 長田和也
印刷・出版というコミュニケーションメディアの蔦屋重三郎 宇田川龍馬
蔦屋重三郎を陰で支えた浮世絵師 北尾重政 日野原健司
コラム それぞれの出版戦略―西村屋与八と風景画 赤木美智
「蔦重、圧巻。大・中・小」番外編 木越俊介
コラム 書型からみる蔦重版 木越俊介
大東急記念文庫所蔵の黄表紙・洒落本・吉原関係資料 長田和也
コラム 吉原俄と玉菊燈籠の一枚摺り番附 長田和也
十八世紀のおもちゃ絵と蔦屋重三郎 湯浅淑子

座談会 五館連携「蔦重手引草」の魅力を語る 赤木美智・長田和也・木村孝太・宇田川龍馬・湯浅淑子・木越俊介・入口敦志

連携館紹介 太田記念美術館 日野原健司
連携館紹介 大東急記念文庫 木村孝太
連携館紹介 印刷博物館 中西保仁
連携館紹介 たばこと塩の博物館 湯浅淑子
連携館紹介 国文学研究資料館 木越俊介

連載
書物の声を聞く 書誌学入門【第二十四回】 佐々木孝浩
松朋堂新収古書解題【第八回】 佐藤道生

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