受け継がれてきた「小さな歴史遺産」を見つめ直す旅
京都三山(北山・東山・西山)の主な歴史古道の山越え路・峠・山麓周辺を踏破。知られざる石仏・石碑・道標を網羅的に取り上げ、多数の図版とともに、その来歴を細かに検証する。
*京都三山とは…
北山・東山・西山をいう。
三山が文献に登場するのは平安造都以後であり、それらの山域は当時から変遷があり拡大されてきた。
現在の地名でいうと、北山は丹波山地一帯を指し、東山は京都市の鴨川以東の比叡山から稲荷山までの山地の総称とする。西山は京都盆地の西に連なる山の総称。現在は高雄山、愛宕山、嵐山を北端とし、乙訓郡大山崎町の天王山に終わる山々をいう。