カートは空です。
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寄せては返す波のように、古来、異なる文化・文明の出会いは、衝突や淘汰、融合や消化を繰り返し、新たな文化を構築してきた。人びとの往来が、物語やイメージの伝播が、歴史的な経験や思考が、東アジアにいかなる文化を生み出したのか。古代から近現代に至る中で引き起こされたさまざまな「事件」にスポットをあて、文化形成の過程を問い直す。
河野貴美子(こうの・きみこ)早稲田大学文学学術院教授。専門は和漢古文献研究。主な著書に『日本霊異記と中国の伝承』(勉誠社、1996年)、『東アジア世界と中国文化―文学・思想にみる伝播と再創』(共編、勉誠出版、2012年)、『東アジアの漢籍遺産―奈良を中心として』(共編、勉誠出版、2012年)、『日本における「文」と「ブンガク(bungaku」』(共編、勉誠出版、2013年)、『日本「文」学史 第一冊 「文」の環境―「文学」以前』(共編、勉誠出版、2015年)などがある。王勇(おう・ゆう)浙江大学人文学院教授、浙江工商大学東亜研究院院長(兼任)。専門は中日文化交流史。主な著書に『唐から見た遣唐使―混血児たちの大唐帝国』(講談社、1998年)、『中国史のなかの日本像』(農山漁村文化協会、2000年)、『おん目の雫ぬぐはばや―鑑真和上新伝』(農山漁村文化協会、2002年)などがある。