ラジオノギジュツサンギョウノヒャクネンシ

ラジオの技術・産業の百年史

大衆メディアの誕生と変遷
岡部匡伸 著
ISBN 978-4-585-22295-8 Cコード 1020
刊行年月 2020年12月 判型・製本 A5判・上製 550 頁
キーワード 文化史,日本史,近現代

定価:5,940円
(本体 5,400円) ポイント:162pt

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書籍の詳細
ラジオ誕生から現在までの全歴史を知る!

長野県松本市にある日本ラジオ博物館には、1500点を越えるラジオが収められている。
膨大なコレクションの写真を掲載しつつ、ラジオの発明、放送技術の誕生、放送局の設立、世界各地での放送開始から、戦時下の国家による統制・管理の時代を経て、戦後の娯楽メディアとしての興隆、そしてテレビ、インターネットの影響によるラジオの変容まで、100年の歴史を追う。

【本書の特色】
①2020年は、日本でラジオ放送が開始されて95年となる。ラジオの発明、放送技術の誕生から現在までに至る歴史を俯瞰した書籍はこれまでになく、まさしくラジオの全歴史の知ることのできる一冊となっている。
②200点以上の図版を掲載することで、視覚でもラジオの変遷を見て取ることができる。

 

 

目次
はじめに

序章 ラジオが始まるまで

第1部 ラジオのはじまりから終戦まで―新たなメディアの登場から発展、そして戦時下へ 1920~1945
 第1章 ラジオ放送のはじまり
 第2章 ラジオの交流化と普及―エリミネーターからミゼットへ 1928~35
 第3章 ラジオの普及と戦争の時代―1935~39
 第4章 戦時下のラジオ

第2部 ラジオの戦後復興―どん底からの再出発、民放のはじまりからラジオの黄金時代へ 1946~1954
 第1章 焼け跡からの戦後復興―国民型受信機と全波受信機の時代 1946~48
 第2章 占領の終わり、民放開局前夜―業界の淘汰とアマチュアの台頭 1949~50
 第3章 民放開局と5球スーパーの流行―ラジオの黄金時代 1951~54
 第4章 復興から成長へ―ST管からmT管へ

第3部 高度成長期のラジオ―トランジスターが輸出の花形へ、テレビとの共存の時代 1955~1973
第1章 高度成長の始まり
第2章 真空管からトランジスターへ
第3章 若者文化とラジオ
第4章 高度成長の終わり

第4部 石油ショック後のラジオ―安定成長からデフレへ、多メディアの中のラジオ 1973~現代、そして未来へ
第1章 BCLとラジカセ―1970年代のラジオ
第2章 ハイテクとデジタル―1980年代のラジオ
第3章 バブル崩壊とグローバル化の時代―1990年代のラジオ
第4章 21世紀のラジオ

終章 ラジオの未来

あとがき
資料編
図版・写真索引
プロフィール

岡部匡伸(おかべ・ただのぶ)
1964年生。1970年代後半よりラジオ、オーディオに興味を持ち、収集を始める。
1986年アキュフェーズ株式会社入社、現職。同社勤務のかたわら、2007年よりネットミュージアム「日本ラジオ博物館」を主宰。館長。
2012年、長野県松本市に展示施設を開設、公開し、現在に至る。
主要論文に「生産統計、聴取者統計に見るラジオ受信機普及状況」(『電気学会電気技術史研究会資料』HEE-97-1、1997年)、「ゾルゲ事件で使用された無線機の復元」(『電気学会電気技術史研究会資料』HEE-99-19、1999年)、The History of Japanese Radio (1925 - 1945), AWA Review, Volume 24, 2011がある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「日本経済新聞」(2021年2月2日、文化欄)に紹介記事「時代と同期 ラジオの魅力」が大きく掲載されました。

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