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漱石の近代日本

藤尾健剛 著
ISBN 978-4-585-29013-1 Cコード 1091
刊行年月 2011年3月 判型・製本 A5判・上製 408 頁
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定価:7,150円
(本体 6,500円) ポイント:195pt

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書籍の詳細
漱石は近代の日本をいかに認識し、表現したか

個々の作品を丹念に読み解くことによって、漱石が社会学や朱子学からも大きな影響を受けていたことを明らかにする。

 

 

目次
I部
『吾輩は猫である』―知識人の抵抗とその限界
「坊っちやん」と日露戦争―武士道・侠客・仇討ち
「草枕」の美学=倫理学―朱子学・ショーペンハウアー・大西祝
『虞美人草』―近代と朱子学
『三四郎』の近代―「東西」と「平々地」
『それから』の無意識
『門』の立つ場所―〈日常〉という逆説
『彼岸過迄』―漱石と門下生
『行人』の近代―もう一つの三角関係
『行人』の「裂け目」
『心』と「集合意識」―漱石のボールドウィン受容
『道草』―〈物語〉への異議
『明暗』の展開―「根本的の手術」は可能か

II部
トルストイ『芸術とはなにか』の波紋―「自己本位」の成立
ル・ボン『社会主義の心理学』の波紋―集合意識・現代文明・社会主義
ルトゥルノー『結婚と家族の進化』の波紋―〈家〉と女性
「一夜」―〈夢〉はなぜ成らなかったか
「夢十夜」・「第八夜」を『三四郎』から読む
『門』の素材―漱石と鈴木三重吉

初出一覧
索引
プロフィール

藤尾健剛(ふじお・けんごう):現在大東文化大学教授。

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