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全世界50におよぶ地域を網羅した画期的大事典。言語的分布や文化的分布、モチーフの共通性など、さまざまな観点からの比較から神話の持つ機能や人間と他者の関係性などを考えるヒントを与える。100人を越える研究者が執筆。従来取り上げられてこなかった地域についても、最新の研究成果を反映。「神名・固有名詞篇」では1500超もの項目を立項。創作の原点として、現代にも影響を及ぼす話題の宝庫。
篠田知和基(しのだ・ちわき)名古屋大学教授をへてHSU特任教授、甲南大学人間科学研究所客員研究員。比較神話学研究組織主宰。専門は仏文学、神話学、文化造形論。主な著書に『幻影の城』(思潮社、1972年)、『土手の大波』(コーベブックス、1976年)、『人狼変身譚』(大修館書店、1994年)、『竜蛇神と機織姫』(人文書院、1997年)、『日本文化の基本形○△□』(勉誠出版、2007年)、『ヨーロッパの形』(八坂書房、2010年)などがある。丸山顯德(まるやま・あきのり)花園大学教授。専門は日本古代文学、民俗学。主な著書に『古代文学と琉球説話』(三弥井書店、2005年)、『口承神話伝説の諸相』(勉誠出版、2012年)などがある。【本書の特色】1.第一部 概説編では50の地域の神話について解説する。特にアルメニア神話・グルジア神話・バルト神話など従来の神話事典では取り上げられて来なかった地域の神話、少数民族の神話などについても言及している。2.第二部 神名・固有名詞編では1800を超える項目についてとりあげ、全世界を統合して五十音順に配列することで、国や地域を超えた比較が出来る。3.多くの国籍にわたり100人をこえる専門研究者による執筆。そのすべてが書き下ろし原稿。従来の類書のように海外の書籍の翻訳ではない、第一人者のフィールド調査をふまえた一次資料。4.巻末には「神名」「モチーフ」「テキスト名」索引、地域別一覧も付す。