花は桜木 人は武士
「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山ざくら花」とあるように、桜の美を知るとは日本人の心の美しさを知ることでもある。
そして武士道とは、散る桜の潔さを称えた散華の美学にほかならない。
桜を語るということは、日本と日本人を語るということであり、さらにこれを一歩進めれば、桜に武士道を見、大和魂を見るのが、日本人を日本人たらしめるアイデンティティーであることが明らかとなり、改めて桜こそ日本の歴史と文化と伝統を象徴するにふさわしい国民の花、即ち国華であることに思い至るのです。(本文より)