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日本近世都市の文書と記憶

渡辺浩一 著
ISBN 978-4-585-22094-7 Cコード 3021
刊行年月 2014年9月 判型・製本 A5判・上製 400 頁
キーワード アーカイブズ,出版,文化史,日本史,江戸,近世

定価:9,900円
(本体 9,000円) ポイント:270pt

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書籍の詳細
歴史は如何に作られるのか

情報の伝達・蓄積媒体である文書。特にヒト・モノの結節点である都市においては、膨大な量の文書を作成・授受・保管してきた。蓄積された過去情報は社会集団により選択、再編集され、集団の記憶として儀礼や顕彰などの行為をともない再生産されていく。
文書の保管と記憶の創生という観点より、近世都市の歴史叙述のありかたを考察する。

 

 

目次


第一部 近世都市の文書保管
第一章 在方町における文書保管と存在証明文書―播州三木町
 はじめに
 一 三木町とその史料
 二 宝蔵保管文書
 三 惣年寄・町年寄引継文書
 四 地方町庄屋引継文書
 おわりに
第二章 文書保管からみた陣屋町の社会構造―飛騨高山
 はじめに
 一 近世高山の町年寄と町組頭
 二 惣町レベルの文書群
 三 個別町レベルの文書群―町組頭引継文書と屋台組文書
 むすびにかえて
第三章 城下町における文書類型と文書保管―久保田(秋田)
 はじめに
 一 近世久保田の町における文書保管
 二 「永代帳」について
 むすびにかえて
第四章 個別町における文書保管―京都六角町
 はじめに
 一 京都六角町と町式目
 二 享和三年(一八〇三)の文書目録の分析
 三 保管空間との関係
 四 上位組織との関係
 むすびにかえて
第五章 巨大都市の町方行政における過去情報の蓄積と利用―江戸
 はじめに
 一 江戸町奉行所における情報蓄積
 二 町方社会における情報蓄積
 三 都市行政遂行上の情報利用
 おわりに

第二部 近世都市の記憶
第六章 文書保管儀礼と歴史叙述―播州三木町
 はじめに
 一 「伝統」の発端と創出―秀吉高札の改変と宝蔵の建設、義民碑建立
 二 「伝統」の再編―宝蔵および宝蔵史料の「荘厳」化
 三 「伝統」の記録化―「三木町御免許大意録」の作成と宝蔵への献納
 四 「伝統」と領主・公儀―「馳走」の一つとしての高札御覧
 おわりに
第七章 記憶の創造と編集―近江八幡
 はじめに
 一 記憶のあいまいな創造
 二 記憶の編集
 三 「八幡町記録帳」の編集意図
 四 記憶の編集のゆくえ
 おわりに
第八章 存在証明文書の実践―近江八幡
 はじめに
 一 日常的実践―御朱印箱の保管体制
 二 非日常的実践―記憶としての住民運動
 三 継続と変容―文政九年以後の「御朱印」と諸役免除
 四 消滅と残存―明治維新以後
 おわりに
第九章 地域の記憶と装置
 はじめに
 一 記憶の創造
 二 記憶の強化
 三 記憶の覚醒
 おわりに



あとがき
英文要旨
索 引
プロフィール

渡辺浩一(わたなべ・こういち)
1959年東京都生まれ。国文学研究資料館教授、博士(文学)。
主な編著書に、『近世日本の都市と民衆―住民結合と序列意識』(吉川弘文館、1999年)、『日本近世史料学研究―史料空間論への旅立ち』(高木俊輔共編、北海道大学図書刊行会、2000年)、『まちの記憶―播州三木町の歴史叙述』(清文堂出版、2004年)、『中近世日本とオスマン朝にみる国家・社会・文書』(林佳世子、オゼル・エルゲンチ共編、東洋文庫、2009年)などがある。

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