セイサン リュウツウ ショウヒノキンセイシ

生産・流通・消費の近世史

渡辺尚志 編
ISBN 978-4-585-22153-1 Cコード 3021
刊行年月 2016年9月 判型・製本 A5判・上製 584 頁
キーワード 出版,文化史,交流史,日本史,江戸,近世

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書籍の詳細
「モノ」の動きから読み解く新たな近世史

近世経済社会において、人びとは生産に工夫を凝らし、物流を担い、消費生活を向上させていった。そこには、都市と村々、農村と漁村などを相互につなぐヒト・モノ・カネ・情報のネットワークがあった―。
食料と肥料、水産物、衣服・酒・煙草等の嗜好品、書物や文房具など、具体的な「モノ」の移動に着目し、その生産・流通・消費のありようを一貫して把握。
環境・資源・生態系との対話により編み出された技術や生業の複合性にも着目し、近世の人びとの多種多様な生活をリアルに描き出す。

 

 

目次
序 言 渡辺尚志

総 論 生産・流通・消費の近世史 渡辺尚志

第一部 食料と肥料
総論  平野哲也
第一章 関東主穀生産地帯における米の生産・流通と消費の諸相 平野哲也
第二章 関東内陸農山村における魚肥の消費・流通と海村との交易 平野哲也
第三章 下肥と野菜―近世中後期、江戸西郊地域を事例に 小林風

第二部 衣料と嗜好品
総 論 千葉真由美
第一章 近世の百姓と衣服 千葉真由美
第二章 近世後期における酒の生産・流通・消費―東総沿岸地域を中心に 高橋伸拓
第三章 煙草の生産・流通・消費―加賀平野を事例に 武井弘一

第三部 書物と文房具
総論  鈴木俊幸
第一章 上総国における書籍流通拠点の成立―江戸時代の東金書肆多田屋 鈴木俊幸
第二章 江戸の消費文化と文房具 工藤航平
第三章 山中紙と松代藩御用紙の生産、流通、消費について 降幡浩樹

第四部 水産資源と環境
総論  高橋美貴
第一章 近世における水産資源変動と山林・獣害―豆州内浦を事例として 高橋美貴
第二章 近世における網漁の展開と生態利用―房総半島東岸の地曳網漁を事例に 真鍋篤行
第三章 「里湖」の生態系と近世都市の水産物消費―琵琶湖と京をめぐって 佐野静代

第五部 山間の村の暮らし
総論 山間の村の暮らし 小酒井大悟
第一章 徳島藩領下の山村と「上毛」生産 小酒井大悟
第二章 年中行事に見る山間村落の社会構造―阿波国名西郡上山村上分粟飯原家を事例に 鈴木直樹


あとがき 渡辺尚志
執筆者一覧
プロフィール

渡辺尚志(わたなべ・たかし)
1957年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は日本近世村落史。
著書に『幕末維新期の名望家と地域社会』(同成社、2014年)、『百姓たちの水資源戦争』(草思社、2014年)、『近世百姓の底力』(敬文舎、2013年)などがある。

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