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変化する社会とともに歩む学校図書館

野口武悟 著
ISBN 978-4-585-20081-9 Cコード 0000
刊行年月 2021年4月 判型・製本 四六判・並製 288 頁
キーワード 教育,図書館,現代社会

定価:2,420円
(本体 2,200円) ポイント:66pt

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書籍の詳細
時代ごとに変化する学校図書館。教育と図書館の相関を見る

「本離れ」が叫ばれる中で、学校図書館は読書、ひいては本の大切さをどのように説いているのであろうか。また、司書教諭に関する法律改正などに伴って、現場はどう変化しているのだろうか?
歴史的な側面を概括し、制度論も交えながら現在の学校図書館の達成ポイントと課題を論じる。デジタル環境など新しいトピックや、授業における図書館利用などについても見ていくことで、「本との出会い」だけにとどまらない図書館の教育的効果を考える。
さらに小学校から高校までの学校図書館を取り巻く環境と、現在行なっている取組を、代表的な学校の司書によるコラムを交えて紹介し、実際の現場に迫る。

【本書の特色】
・公共図書館や大学図書館に比べて、ともすれば見落とされがちな小学校から高校までの学校図書館について、社会情勢も踏まえてまとめて論じている。
・2020年の新型コロナウイルス禍における学校図書館の取組みも掲載。
・実際に学校図書館の現場に従事している司書によるコラムでは、実践的な例を紹介。

 

 

目次
まえがき
序章 学校図書館の過去と現在
第1章 子どもの「学び」のいまと学校図書館
第2章 子どもの多様な育ちに応える学校図書館
第3章 子どもの多様な発達を支える学校図書館
第4章 社会の情報化と学校図書館
第5章 社会のグローバル化と学校図書館
第6章 進展する公共サービスの市場化と学校図書館
第7章 市民活動社会と学校図書館
第8章 社会の少子・高齢化、過密・過疎化と学校図書館
終章 変化・成長する有機体としての学校図書館
補章 新型コロナウイルスの感染拡大と学校図書館
あとがき

〔コラム〕
学校図書館に、カフェあります―田奈高校「ぴっかりカフェ」のこれまでと、「校内居場所カフェ」のこれから 松田ユリ子(神奈川県立新羽高等学校 学校司書)

東京都立墨東特別支援学校の取組と、今後の課題 生井恭子(東京都立墨東特別支援学校 司書教諭)

中央大学附属中学校・高等学校の図書館におけるICT活用の現状について 平野 誠(中央大学附属高等学校・中学校 司書教諭)

海士町・島まるごと図書館構想の歩み 磯谷奈緒子(島根県海士町中央図書館 司書)
プロフィール

野口武悟(のぐち・たけのり)
専修大学文学部ジャーナリズム学科教授・学科長、放送大学教養学部客員教授。
専門は図書館情報学、学校教育学、社会福祉学。
主な著書に、『多様性と出会う学校図書館―一人ひとりの自立を支える合理的配慮へのアプローチ』(共編著、読書工房、2015年)、『図書館のアクセシビリティ―「合理的配慮」の提供へ向けて』(共編著、樹村房、2016年)、『改訂新版 学校経営と学校図書館』(共編著、放送大学教育振興会、2017年)、『学校司書のための学校教育概論』(共編著、樹村房、2019年)、『多様なニーズによりそう学校図書館―特別支援学校の合理的配慮を例に』(共著、少年写真新聞社、2019年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「日本経済新聞」(2021年6月12日)にて紹介されました。
「教育家庭新聞」(2021年7月19日)にて紹介されました。
『図書館界』73巻3号(日本図書館研究会、2021年9月)に書評が掲載されました。→(評者:押木和子氏)
『子どもの本棚』636号(日本子どもの本研究会、2021年10月)「資料案内」にて紹介されました。→(紹介者:山村真由美氏)
『図書新聞』(2021年10月23日)に書評が掲載されました。→(評者:河西由美子氏(鶴見大学文学部教授))

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