シュゲンドウキョウダンセイリツシ

修験道教団成立史

当山派を通して
関口真規子 著
ISBN 978-4-585-03207-6 Cコード 3021
刊行年月 2009年6月 判型・製本 A5判・上製 320 頁
キーワード 中世,仏教

定価:10,450円
(本体 9,500円) ポイント:285pt

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書籍の詳細

大寺院の修験道はいかにして継承されたのか。修験道教団はいかにして整えられたのか。
山岳信仰と仏教などが融合した修験道は、今もなお日本人の精神や信仰、生活に密接に関わり続け、また日本独特のものとして海外からも高い関心が寄せられている。しかしその形成と発展の歴史については、重大な転機が明確にされ得ぬまま通説が形成されていると言わざるを得ない。また醍醐寺三宝院門跡が江戸初頭に修験道教団当山派の棟梁となるまでの歴史的背景や、中世醍醐寺における修験道の実態も論じられてはこなかった。
本書ではこれらの問題に着目し、醍醐寺が伝持する膨大な史料のなかでも修験道関連史料に基づいて、新たな視点から当山派の形成を考察する。

 

 

目次
序 章
はじめに
第一節 修験道と教団成立
第二節 本論文の構成と意図

第Ⅰ部 醍醐寺と修験道
第一章 聖宝信仰と修験道
はじめに
第一節 聖宝の事跡
第二節 聖宝信仰の生成と寺内修験道
第三節 聖宝信仰の展開
おわりに
第二章 上醍醐寺と修験道
はじめに
第一節 上醍醐寺の混乱
第二節 不動講の形成
第三節 御影堂修造と「当山」方
おわりに

第Ⅱ部 「当山」方の諸相
第一章 東大寺堂衆と修験道
はじめに
第一節 堂衆の活動
第二節 堂衆と斗藪
第三節 堂衆と「当山」方
おわりに
第二章 「三ヶ寺」行人と修験道
はじめに
第一節 「三ヶ寺」行人の連帯
第二節 「三ヶ寺」行人と「当山」方
おわりに
第三章 内山永久寺と修験道
はじめに
第一節 上醍醐御影堂修造と永久寺先達
第二節 内山永久寺と「当山」派棟梁
おわりに

第Ⅲ部 「当山」派成立と修験道法度制定
第一章 棟梁誕生と修験道法度制定
はじめに
第一節 金襴地結袈裟許可と棟梁誕生
第二節 「当山」派成立と聖護院門跡
第三節 修験道法度の制定
おわりに
第二章 「関東真言宗」と修験道
はじめに
第一節 醍醐寺と「関東真言宗」
第二節 中世後期における関東の修験道
第三節 修験道法度制定と「関東真言宗」
おわりに
終 章

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