ウミカラミタレキシトデントウ

海からみた歴史と伝統

遣唐使・倭寇・儒教
小島毅 著
ISBN 978-4-585-05366-8 Cコード
刊行年月 2006年11月 判型・製本 四六判・並製 182 頁
キーワード 中世,交流史

定価:1,320円
(本体 1,200円) ポイント:36pt

 品切 
日本経済新聞(1月10日付)夕刊の「エンジョイ読書欄」に大きく掲載されました。(評者:井上章一)
書籍の詳細

日本古来の〈伝統〉文化は、いつどのように〈伝統〉になったのか?
〈近代〉の殻を破り、より長い時間、より開かれた視野を知覚するとき、そこには先人たちの思慮と智恵とが見えてくる…。

 

 

目次
第一章 ハクシに返してどうなった?
はじめに/なぜ八九四年に?/なぜ遣唐使は送られなくなったのか?/それでも人は行き来する―寧波という町/海を渡るお坊さんたち/然に課されていた使命とは?/栄西と重源/「国風文化」について

第二章 〈海外〉は別の世界?―海を渡った三人の人物
平安後期に宋に渡り、宋に没した成尋/成尋は「遣宋使」だった?/日本、朝鮮、中国に渡って見る「応永の外冦」/朝鮮代表として日本の「王」を訪問した宋希/倭寇の頭目は中国人?「倭寇」とは何なのか?/成尋、宋希、王直三人の共通点

第三章 日本に〈儒教〉はあるのか?
儒教とは何か?/仏教のお坊さんが持ち帰った「朱子学」/江戸時代の儒者たち/「仏教と対抗しよう」という「神儒一致」の動き/日本はここで「近世」になった/「科挙」と「世襲」―朱子学と社会の仕組み/日本には本当の意味で儒教社会はなかった?/大正時代の日本人と儒教/津田左右吉『支那思想と日本』とその時代/「明治維新」を作り出した儒教/「儒教」がある/ない日本

あとがき

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