カートは空です。
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世界で最も文字数の少ない文学「俳句」、五言・七言の句より構成される「漢詩」、そして三章六句の抒情詩「時調(シジョ)」・・・。東アジアには古来、短い字数でかつ雄大な空間、悠久の時間をとらえる文学のかたちがあった。日中韓そして古代から現代へと、空間・時間を超えて共有される、研ぎ澄まされた言葉が織りなす短詩形文学の小宇宙を垣間見る。
静永健(しずなが・けん) 九州大学准教授。専門は中国古典文学。著書に『漢籍伝来―白楽天の詩歌と日本』(勉誠出版、2010年)、『白居易「諷諭詩」の研究』(勉誠出版、2000年)、編著書に『から船往来―日本を育てた ひと・ふね・まち・ こころ』(中国書店、2009年)、『わかりやすくおもしろい中国文学講義』(中国書店、2002年)などがある。『白居易研究年報』編集委員。『アジア遊学』ではこれまで93号、100号、105号、110号、116号、140号に寄稿している。川平敏文(かわひら・としふみ) 九州大学大学院准教授。専門は日本近世文学。著書に『兼好法師の虚像』(平凡社、2006年)、「江戸前期における禅と老荘―山岡元隣論序説」(『江戸の文学史と思想史』ぺりかん社、2011年)、「「つれづれ」の季節―江戸前期文芸思潮論―」(『語文研究』110号、2010年)などがある。