序言 老神と英雄/篠田知和基
○インド―オリエント(エジプトまで)
インド神話に見る、賢者カーヴィヤ・ウシャナスの知恵/吉田敦彦
大叙事詩『マハーバーラタ』の老賢者たち/増田良介
「アラビアン・ナイト」の賢者たち―善と悪をめぐって/康 君子
トートからサルタヒコへ―世界の老猿たち/篠田知和基
○ギリシャ―ヨーロッパ(北欧まで)
古代ギリシアにおける知恵の形象―ケンタウロスのケイロン/松村一男
翁童マーリン/フィリップ・ワルテル
制御不可能な老賢者―西欧中世の「教訓逸話」文学におけるマーリン/ジャック・ベルリオーズ
オベロン伝承/クロード・ルクトゥ
殺しの武器を供与する賢者たちの群像/水野知昭
○中国・朝鮮・日本
夏・殷・周の建国神話とその主人公たち/森 雅子
朝鮮の英雄を支えた賢者―三国統一の英傑・金●信/依田千百子
八咫烏と事代主神/丸山顯徳
翁と嫗の知と笑い/高橋 亨
院政期文学に現れる老賢者/中根千絵
◎連載
異教徒集団の坩堝 現実のインドを知る (第六回)
ヒンドゥー過激勢力の脅威を受けるイスラム教徒たち/武藤友治
ユーラシアの祭り・村の土埃り 続編(第一回)
モンゴル 草原の民/星野 紘