ニホンエスエフタンジョウ

日本SF誕生

空想と科学の作家たち
豊田有恒 著
ISBN 978-4-585-29184-8 Cコード 0095
刊行年月 2019年7月 判型・製本 四六判・並製 232 頁
キーワード 評論,出版,近現代

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細
日本のSFが若かったころ―

日本SFが、かつての空想科学小説というジャンルからアウフヘーベンして、あらたに確立したのは、1960年代の初頭からである。当時、日本の出版界では、ひとつのジンクスが語られていた。西部小説とSF小説を出版すると、その出版社は倒産するというものである。SF小説は、いわば未知の文学ジャンルだった。
多くの同志とともに、日本にSFを広めていく過程は、いわば一種の文学運動だった。これは、ひとつの文学ジャンルを確立するまでの、SF作家たちの苦闘と、哀愁と、歓喜の交友の物語である。
今、日本SFが根を下ろすまでの事情を、いわば遺言として書き残すことが、馬齢を重ねた同志としての使命かもしれないと考え、あえて語ることとした。もともと書誌学のようなものには疎いほうだから、年譜的な記録を残すつもりはない。いわばSF作家交遊録と言った体裁になるが、これまで書かれていない破天荒なエピソードなども紹介しながら、筆を進めていきたいと思う。筆を進めると、書いてしまった。今ならキーボードを叩くと書くべきだろうが、あれから半世紀以上、科学の進歩は、われわれSF作家の想像を超えるテンポで進行した。

★登場する作家たち
小松左京/星新一/矢野徹/筒井康隆/眉村卓/半村良/光瀬龍/平井和正/手塚治虫/永井豪/柴野拓美/田中光二/大伴昌司/山野浩一/高斎正/広瀬正/福島正実/南山宏/豊田有恒/ほか多数

 

 

目次
はじめに
第一章 人類の夢、近代SFへの道
第二章 SFマガジン創刊
第三章 日本SFコンテスト 
第四章 同人誌『宇宙塵』と『Null(ヌル)』
第五章 SF作家クラブ始動
第六章 SFの普及と発展
第七章 日本SF作家と映像の関わり―アニメ(人形アニメも含む)、特撮など
第八章 SF作家 交友録
第九章 SFの浸透と拡散
第十章 国際SFシンポジウム(1970年)
第十一章 SFの未来へ
プロフィール

豊田有恒(とよた・ありつね)
1938年前橋市に生まれる。慶応義塾大学医学部中退、武蔵大学経済学部卒業。1961年『時間砲』で第一回空想科学小説コンテスト佳作入賞。『エイトマン』『鉄腕アトム』など、黎明期のアニメ界にシナリオライターとして参加、日本アニメのオリジナル・シナリオライター第一号となる。以後、SF翻訳家を経て、SF作家として独立。87年、日本SF作家クラブ会長。2000年より島根県立大学教授。現在、同大学名誉教授。
著書に、『火星で最後の……』(早川書房)、『モンゴルの残光』(ハルキ文庫)、『倭王の末裔―小説・騎馬民族征服説』(講談社文庫)、『タイムスリップ大戦争』(角川文庫)、『崇峻天皇暗殺事件』(講談社)などのSF小説。
また『なぜ中国・韓国は近代化できないのか』(勉誠出版、共著)、『韓国の挑戦』(祥伝社ノン・ブック)、『「宇宙戦艦ヤマト」の真実』(祥伝社新書)などのノンフィクション多数。
最近著に『統一朝鮮が日本に襲いかかる』(祥伝社新書)。
訳書に、『天翔ける十字軍』、『魔界の紋章』(いずれもポール・アンダーソン著、ハヤカワ文庫)がある。

その他

「日本経済新聞」(2019年9月5日)夕刊にて紹介文が掲載されました。
→(選者:小谷真理(ファンタジー評論家))

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