ニホンコテンブンガクヲセカイニヒラク

日本古典文学を世界にひらく Opening Classical Japanese Literature to the World

EAJS(ヨーロッパ日本研究協会)で発表しよう Presentations at EAJS
横溝博/クレメンツ・レベッカ/ノット・ジェフリー 編
ISBN 978-4-585-39014-5 Cコード 1090
刊行年月 2022年12月 判型・製本 A5判・並製 368 頁
キーワード 評論,古典

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

数量 :
remove add
この書籍は近日刊行予定です。この商品をご注文いただいた場合には刊行後の発送となります。実際の刊行時期は、予定と多少異なる場合がございますので、あらかじめご了承下さい。
書籍の詳細

ヨーロッパにおける日本学は長い伝統を有しており、ハイレベルかつバラエティに富んだ視角は、世界規模での学的影響を与え続けている。
そのヨーロッパ日本学の最先端を伝える研究集会が、1973年設立されたEAJS(ヨーロッパ日本研究協会)による国際会議である。
本書では2021年に開催された同集会における日本古典文学を考えるための新視点を提示する充実のパネル4点を収載。
日本古典文学を世界にひらいていく研究視角、方法論のパイロットケースを提示、EAJSの歩みや参加のためのhow toも示し、これからの日本研究・日本学の未来を構築するための手引きとなる貴重な一書。

 

 

目次
はしがき

EAJS大会の開催都市一覧(1973~2021)

第一部 『源氏物語』のパトロン・藤原道長と紫式部の〈戦略〉  The Tale of Genji, its Author, and her Patron: The “Strategies” of Murasaki Shikibu and Fujiwara no Michinaga
テーマコンセプト 横溝博
『源氏物語』の勝利―「絵合」巻における主家賛美の方法と紫式部 The Tale of Genji, Victorious: Murasaki Shikibu and Techniques of Household Encomium in the “Picture Contest” Chapter 横溝博
「源氏」の物語という〈企て〉―藤原道長と紫式部と「作り手」の人々 The “Genji” Story as Group Project: Fujiwara no Michinaga, Murasaki Shikibu, and Other “Authors” 中西智子
藤原道長の影の元で―『紫式部日記』における摂関政治の方法と中宮サロンの営みの意義 In the Shadow of Fujiwara no Michinaga: Political Strategies and the Role of the Empress’ Salon in Murasaki Shikibu nikki    ネグリ・カロリーナ

第二部 〈平安文学〉の歴史的構成―再発掘される「既成事実」 The Historical Structure of “Heian Literature”: Excavation of a Fait accompli
テーマコンセプト ノット・ジェフリー
『枕草子』本文の受容と変容―諸本間の本文異同と「女」「女房」「乳母」をめぐる記述の差異から Gallery of Variants: Dueling Portraits of the Feminine in Pillow Book Manuscript Lines 山中悠希
中世源氏学の心理的転換―宗祇流の性格を求めて A Question of Character: The Sōgi School and the Psychological Turn in Medieval Genji Studies ノット・ジェフリー
「つくりものがたり」の位相 Tsukuri-monogatari: An Archaeology of Premodern Literary Analysis 小川陽子

第三部 写本研究の未来―マテリアリティー、テキストマイニング、データ基盤の構築 The Future of Manuscript Studies: Materiality, Text-mining, and Building Data Infrastructure
テーマコンセプト 海野圭介
書誌学的本文研究の未来―「定家手沢本源氏物語」を事例として The Future of Bibliographical Textual Criticism: The Case of “Teika's Personal Copy of Genji monogatari” 佐々木孝浩
変体仮名を用いて写本の書写者と書写年代に迫る―その方法と事例 Using hentaigana to Investigate Manuscript Copyists and Copy-dates: Methods and Case Studies 齊藤鉄也
大規模画像蓄積からデータ駆動型の研究へ―EAJS 2021における特別企画The future possibilities of DH in Japanese Studiesの報告から From Large-Scale Image-data Accumulation to Data-Driven Research: Report on the EAJS 2021 Special Panel “The Future Possibilities of DH in Japanese Studies” 海野圭介

第四部 文化資本の所有者―近世の武士社会における教養人の交換と使用について Carriers of Cultural Capital: The Exchange and Use of Cultured Individuals in Warrior Society in the Early Modern Period
テーマコンセプト クレメンツ・レベッカ
豊臣秀吉と『源氏物語』 Cultural Commerce between Toyotomi Hideyoshi and Kaoku Gyokuei 新美哲彦
柳沢吉保の文化資本としての女性たち Yanagisawa Yoshiyasu's Human Capital: The Women ローリー・ゲイ
異言語を話す――日本の大名や禅僧における唐話の意味、一六六一~一七一一 Speaking in Tongues? Daimyo, Zen Monks, and Spoken Chinese in Japan, 1661–1711 クレメンツ・レベッカ

《特別寄稿》EAJS(ヨーロッパ日本研究協会)の過去と現在―過去三十年間の大会を振り返りながら The European Association for Japanese Studies, Past and Present: Reflections on the Past 30 Years of EAJS International Conferences ワトソン・マイケル 緑川眞知子

あとがき 横溝博

執筆者紹介

【参考資料】EAJS 2021 Abstracts
プロフィール

横溝博(よこみぞ・ひろし)
1971年生まれ。博士(文学)。東北大学大学院教授。
専門は中古・中世物語文学。
論文に「『落窪物語』と『夜の寝覚』の〈事件〉─平安朝物語文学史の再構築に向けて」(『国語と国文学』98-5、2021年5月)、「『堤中納言物語』の再評価─《娯楽+教育》の物語として」(『中古文学』109、2022年5月)などがある。

クレメンツ・レベッカ(Rebekah CLEMENTS)
1979年生まれ。博士(ケンブリッジ大学)。ICREA Professor, Department of Translation, Interpreting and East Asian Studies, Autonomous University of Barcelona.
専門は日本史・日本文学史。
著書にA Cultural History of Translation in Early Modern Japan (Cambridge University Press, 2015)、論文に“Brush Talk as the ‘Lingua Franca’ of East Asian Diplomacy in Japanese-Korean Encounters, c.1600-1868”The Historical Journal, vol.62, Issue 2, June 2019,“Alternate Attendance Parades in the Japanese Domain of Satsuma, Seventeenth to Eighteenth Centuries: Pottery, Power and Foreign Spectacle.” Transactions of the Royal Historical Society, 2022などがある。

ノット・ジェフリー(Jeffrey KNOTT)
1980年生まれ。博士(スタンフォード大学)。国文学研究資料館助教。
専門は室町後期~戦国期の古典学。
著書にMedieval Commentaries on the Tale of Genji, 1367-1500: Figuring a Classic(Stanford University, PhD dissertation, 2019)、論文に“Sōgi’s Problem Passages: Exegetical Method and the Idea of the Text.”Studies in Japanese Literature and Culture, vol. 5, 2022などがある。

関連商品

おすすめ

  [詳細]
公文書管理法時代の自治体と文書管理

公文書管理法時代の自治体と文書管理

宮間純一 編
定価:6,600円
(本体 6,000円)
日本の表装と修理

日本の表装と修理

岩﨑奈緒子・中野慎之・森道彦・横内裕人 編
定価:7,700円
(本体 7,000円)
村と民衆の戦国時代史

村と民衆の戦国時代史

稲葉継陽・清水克行 編
定価:3,300円
(本体 3,000円)
知識インフラの再設計

知識インフラの再設計

数藤雅彦 責任編集
定価:3,520円
(本体 3,200円)
twitter
サイドエリア 総合目録
ショッピングカート