日本の作家100人
ナカノシゲハルヒトトブンガク

中野重治 人と文学

竹内栄美子 著
ISBN 978-4-585-05174-9 Cコード
刊行年月 2004年9月 判型・製本 四六判・上製 224 頁
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定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細

マルクス主義文学運動を推進するも、権力の弾圧により転向をした中野重治。しかしそれは思想の放棄ではなく、生きて書き続けることの選択であった。国家体制のメカニズムが覆い隠そうとするものに対して、根源的な鋭い批判をつきつけ続けた、その生涯を追う。

 

 

目次
評 伝

第一章 幸福な揺籃期から新しい世界へ
    ―幼少年期と福井中学校時代
  一 幼少年期に培われたもの 
  二 新しい世界へ 

第二章 文学、藝術への目覚め
    ―第四高等学校時代
  一 兄の死
  二 人生への省察
    ―室生犀星・〈頼子〉・社会主義

第三章 「裸像」・新人会・「驢馬」―大学時代
  一 「ふるさと」「裸像」のもたらしたもの
  二 東京帝国大学新人会
  三 「驢馬」

第四章 革命と藝術と
    ―プロレタリア文学運動の時代
  一 藝術大衆化論争
  二 結婚
  三 転向の意味

第五章 精神の自立―戦時下の作品
  一 書けないことを書くこと
  二 「写生」の方法
  三 父の死
  四 日本近代への考察

第六章 「個の確立」と「民族の再建」
    ―苦闘のなかの敗戦直後
  一 『批評の人間性』と『五勺の酒』の位置
  二 新日本文学会と日本共産党

第七章 歴史批判の本質
    ―除名前後の闘い
  一 事実と言葉をめぐって
  二 『甲乙丙丁』

第八章 文学と政治と―晩年
  一 冷戦構造のなかで
  二 「人間的解放」ということ
     ―マルクス『猶太人問題を論ず』

作品案内
『中野重治詩集』『村の家』『汽車の罐焚き』『歌のわかれ』『空想家とシナリオ』『斎藤茂吉ノート』『五勺の酒』『外その側面』『むらぎも』『萩のもんかきや』『梨の花』『甲乙丙丁』

中野重治年譜
主要参考文献
あとがき

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