ダイエンジョウサンカクエンシンジュウキョウギキョウセツ

大炎上「三角縁神獣鏡=魏鏡説」

これはメイド・イン・ジャパン鏡だ
安本美典 著
ISBN 978-4-585-22552-2 Cコード 0021
刊行年月 2013年3月 判型・製本 A5判・上製 306 頁
キーワード 日本史,古代,考古

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細
邪馬台国の卑弥呼が魏から贈られたとされる鏡の真相に迫る!

奈良県を中心に出土する『三角縁神獣鏡』は、卑弥呼が魏から贈られたものとされ、邪馬台国畿内説の根拠とされてきた。
しかし、『三角縁神獣鏡』は魏と敵対する呉系の鏡であり、4世紀ごろ、崇神天皇の時代前後にわが国で作られたものである!
すなわち、
(1)日本で500面以上出土しているのに、中国では一面も出土していない。
(2)「三角縁神獣鏡」は、その文様、銅材料が基本的に、中国北方魏系のものではない。中国南方長江(揚子江)流域の呉系のものである。
(3)「三角縁神獣鏡」の面径は大きい。「三角縁神獣鏡」の8割以上は、中国・朝鮮出土鏡では、まったく例をみない大きさをもつ。そして、あきらかにわが国で製作された「倭鏡」に、面径の大きなものがめだつ。
(4)「三角縁神獣鏡」は、主として4世紀の古墳から出土する。3世紀の墳墓からの確実な出土例がない。
以上の検証から、『三角縁神獣鏡=魏鏡説』、すなわち『邪馬台国=畿内説』を批判する。

 

 

目次
はじめに
第1章 「三角縁神獣鏡」の真実
中国で発見されつづける「三角縁神獣鏡?」
第2章 洛陽のあった河南省出土の「三角縁神獣鏡」と「画文帯神獣鏡」
河南省出土、全七面の鏡の検討
第2章 日本の「神獣鏡」は、面径が大きく、中国の「神獣鏡」は、面径が小さい
中国で、面径が大きいのは、「画像鏡」である
第4章 「三角縁神獣鏡」の面径は、なぜ大きいか
第5章 「魏志倭人伝」外伝
中国古伝承のなかの「倭」
おわりに
プロフィール

安本美典(やすもと・びてん)
1934年、中国東北(旧満洲)生まれ。
京都大学文学部卒業。文学博士。産業能率大学教授を経て、現在、古代史研究に専念。『季刊・邪馬台国』編集責任者。情報・古学会会員。
専攻は、日本古代史、言語学、心理学。
『大和朝廷の起源』(勉誠出版)などの、本シリーズの既刊11点以外の主な著書に、次のようなものがある。
日本古代史関係……『神武東遷』(中央公論社)、『卑弥呼の謎』(講談社)、『邪馬台国への道』(筑摩書房)、『研究史邪馬台国の東遷』(新人物往来社)、『吉野ケ里遺跡と邪馬台国』(大和書房)、『奴国の滅亡』(毎日新聞社)、『新説:日本人の起源』(宝島社)、『邪馬台国はその後どうなったか』(廣済堂出版)、『日本誕生記Ⅰ、Ⅱ』『邪馬台国の真実』(PHP研究所)など。
言語学関係……『日本語の誕生』(大修館書店)、『日本語の成立』(講談社)、『日本語の起源を探る』『卑弥呼は日本語を話したか』(以上、PHP研究所)、『日本人と日本語の起源』(毎日新聞社)、『言語の科学』(朝倉書店)、『言語の数理』(筑摩書房)など。

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