ライブラリーぶっくす
ササエアウトショカン

ささえあう図書館

「社会装置」としての新たなモデルと役割
青柳英治 編著/岡本真 監修
ISBN 978-4-585-20039-0 Cコード 0000
刊行年月 2016年2月 判型・製本 四六判・並製 272 頁
キーワード 図書館,現代社会

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

 品切 
書籍の詳細
現代社会をささえる新たな連携モデルは、図書館から始まっている!

これまでの本を貸す「箱」としての図書館ではなく、図書館と利用者が互いに「ささえあう」ことで、双方向的に新しい図書館の在り方を模索・構築している事例が増えつつある。双方からの視点で現状を捉えることで、図書館の新たな社会的役割をあぶり出し、新たな図書館像・モデルを提示。
全国から、先駆的な取り組みを行っている図書館の事例を集積。これまでの公共図書館の枠組みを外して、民間の取り組みや、いわゆる「図書館」に収まらない形態の図書館を紹介する。

 

 

目次
まえがき 青柳英治

序 章 「ささえあう図書館」とは 青柳英治

第Ⅰ部 利用者が図書館をささえる
第一章 市民とともにめざす「読書のまち 恵庭」 内藤和代
第二章 離島の小さな図書館にできること―海士町中央図書館の歩み 磯谷奈緒子
第三章 支え合う社会をめざして―働く人々の今を支え、歴史を未来に伝えるエル・ライブラリー 谷合佳代子

第Ⅱ部 図書館が利用者をささえる
第四章 図書館は社会のセーフティネットになっているか?―「課題解決」型の図書館の視点から 小林隆志
第五章 中之島図書館のビジネス支援―多くの人たちに支えられた11年の軌跡 藤井兼芳
第六章 会員制ビジネスライブラリー「BIZCOLI」の挑戦―利用者を支える図書館のデザインと実践 岡本洋幸

第Ⅲ部 図書館を利用者に届ける
第七章 視覚障害者の読書をささえて―日本点字図書館の活動 田中徹二
第八章 「癒しと情報」の館やかた=患者図書館―患者の視点に立ったサービス活動 菊池佑
第九章 矯正施設の「読書」をささえる図書館サービス 日置将之
第十章 被災地の人たちをささえる移動図書館プロジェクト―自然災害、無縁社会など、日本社会が直面する課題に向き合う 鎌倉幸子
    
終 章 「社会装置」としての新たなモデルと役割の可能性  青柳英治

あとがき 岡本真
執筆者紹介
索引
プロフィール

青柳英治(あおやぎ・えいじ)
明治大学文学部准教授。明治大学大学院経営学研究科博士前期課程修了、筑波大学大学院図書館情報メディア研究科博士後期課程修了。博士(図書館情報学)。
主な著作に、『専門図書館の人的資源管理』(勉誠出版、2012年)、『図書館制度・経営論:ライブラリーマネジメントの現在』(共著、ミネルヴァ書房、2013年)などがある

岡本真(おかもと・まこと)
アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役・プロデューサー、オーマ株式会社代表取締役。国際基督教大学教養学部卒業。
コンサルティングを担当した図書館として、富山市立図書館新本館、恩納村文化情報センター、日出町立図書館、新長崎県立図書館などがある。
主な著作に、『デジタル・アーカイブとは何か』(責任編集、勉誠出版、2015年)、『未来の図書館、はじめませんか?』(共編著、青弓社、2014年)などがある。

書評・関連書等

・「週刊読書人」(2016年3月11日)にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「情報の科学と技術」66巻6号(2016年6月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:山崎博樹(秋田県図書館協会))
・「図書館雑誌」110巻6号(2016年6月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:嶋田学(瀬戸内市立図書館))
・「図書館界」68巻2号(2016年7月)にて、本書の紹介文が掲載されました。(評者:木下みゆき(大阪大谷大学))
・「専門図書館」第280号(2016年11月)にて、本書の紹介文が掲載されました。(評者:福富洋一郎(つづき図書館ファン倶楽部))
・「日本図書館情報学会誌」63巻4号(2017年12月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:森智彦(東海大学))

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