ホン カタチトブンカ

本 かたちと文化

古典籍・近代文献の見方・楽しみ方
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国文学研究資料館 編
ISBN 978-4-585-30011-3 Cコード 1000
刊行年月 2024年2月 判型・製本 A5判・並製 304 頁
キーワード 書物史,出版,文化史,古典,明治,江戸,近代,近世

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細

写本、版本、明治期に作られた書籍―
日本の古い本には色々な形があり、それを構成する部品、作られた時代も様式も様々である。
これらの「本」には何が書かれているのか。
そもそも「本」のどこをどのように見ればよいのか。
くずし字はどう読めばよい?捺されているハンコは何を意味しているのか?
表紙の模様にはどのような意味が隠されているのか?
一流の研究者たちが丁寧にわかりやすく解説する。
多数の図版とともに楽しむ、充実の古典籍・近代文献の入門書!

古典籍研究のエキスパートである国文学研究資料館が定期的に開催し、
書物の声を聴くための方法・視角をレクチャーする「日本古典籍講習会」。
そこで繰り広げられる連続講義を初めて書籍化。


[電子版半額クーポン付き!]

 

 

目次
刊行に寄せて 渡部泰明
はじめに―「本」を学び、楽しむために 海野圭介
講義1◎はじめての古典籍 神作研一
[コラム]亀甲パーレン〔  〕のこと 神作研一
講義2◎くずし字―昔の人びとの文字をどう読むか 粂汐里
講義3◎写本――奥書・識語から本の来歴と素性を知る 海野圭介
[コラム]書物を切る― 古筆切という資料 海野圭介
講義4◎版本――刊記・奥付から印刷文化を探る 木越俊介
[コラム]国書データベースで複数の画像を比較するには 木越俊介
[コラム]『彩画職人部類』「再刻」を検証する 木越俊介
講義5◎装訂と料紙―本の「かたち」から何を読みとるか 落合博志
[コラム]写本を模倣する古活字版 落合博志
[コラム]表記は装訂です 付、新出化粧綴じ二種 神作研一
講義6◎表紙文様―本を彩る意匠の世界 齋藤真麻理
[コラム]表紙ウラの楽しみ 齋藤真麻理
[コラム]文様と奈良絵本 齋藤真麻理
講義7◎印―本に捺されたハンコは何を伝えているのか 松永瑠成
[コラム]史料としての貸本印 松永瑠成
[コラム]印主の調べ方 松永瑠成
講義8◎江戸の出版文化―古活字版を中心に 入口敦志
[コラム]日本出版史の謎 入口敦志
講義9◎近代本の世界―近代資料の〈作り方〉・〈残し方〉・〈読まれ方〉 多田蔵人
[コラム]ナポレオンの妻の物語 多田蔵人
[コラム]「普通の本」の大切さ 多田蔵人
[コラム]蔵書形成の意義 国文研のコレクション紹介を兼ねて 木越俊介・齋藤真麻理
参考文献リスト――工具書を中心に
国文研を利用しよう

あとがき 木越俊介
執筆者一覧
プロフィール

国内各地の日本文学とその関連資料を大規模に集積し、日本文学をはじめとするさまざまな分野の研究者の利用に供するとともに、それらに基づく先進的な共同研究を推進する日本文学の基盤的な総合研究機関。
創設以来50年にわたって培ってきた資料研究の蓄積を活かし、国内外の研究機関・研究者と連携し、日本の古典籍及び近代文献を豊かな知的資源として活用する、分野を横断した研究の創出に取り組んでいる。

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