アジア遊学119
アジアノシュッサン

アジアの出産

リプロダクションからみる文化と社会
編集部 編
ISBN 978-4-585-10416-2 Cコード 1336
刊行年月 2009年2月 判型・製本 A5判・並製 224 頁
キーワード

定価:2,200円
(本体 2,000円) ポイント:60pt

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書籍の詳細

アジアの出産は、どのように変わりつつあるのか―

今、急速な近代化とそれに伴う社会変容のただ中にあるアジア。
人が生まれる場所も自宅から病院へ変わり、伝統的儀礼は消滅し、出産介助者は伝統的産婆から医師へと変化してきている。
不妊、生殖医療の発展と倫理、出産とビジネス、伝統的儀礼など、多角的視点からアジア各国の出産の現状を捉え、それぞれの社会、文化のあり方、その共通性や多様性を考察する。


書評掲載
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「助産師」(日本助産師学会)の2009年5月1日号ブックガイド欄で紹介されました。
『紙REBORN』(2009年3月20日配信号)で紹介されました。
『ペイネイタルケア』(メディカ出版)2009年4月号「ペリペリ・ライブラリー」で紹介されました。

 

 

目次
変わるアジアの出産 小浜正子/松岡悦子

1 出産の過去、現在、未来

菅沼ひろ子/産婆から医師へ、そして助産師へ―日本
何燕侠・譚娟/「一人っ子政策」下の農村―中国
藤掛洋子/伝統的産婆の役割―パラグアイ
佐藤祥子/ある妊婦の死の背景―カンボジア
藤田則子/安全な「お産」への道のり―アフガニスタン
大日向純子/夜型化する社会の赤ちゃん―日本

2 誕生の儀礼と産後の養生
嶋澤恭子/「タマサート」な産後養生―ラオス
宮薗夏美/子どもの誕生における伝統的産婆と儀礼―インドネシア
松岡悦子/産後が何より大事―韓国の産後調理院
加藤優子/伝統的出産介助者から産後のマッサージ師へ―マレーシアのビダン・カンポン
姚毅/産後の養生「坐月子」―中国

3 お産を取り巻くネットワークとその変容

井家晴子/「産後うつ」のない世界―モロッコ
小黒道子/出産に関わる多様な人々―ミャンマー
幅崎麻紀子/病院出産時代の夫・父親の役割―ネパール
高橋紘美/産婦の意識調査から見えたもの―ベトナム
鈴木七美/オルタナティブな出産の実践とライフデザイン―アメリカ・スイスを中心に

4 リプロダクションの最前線―商業化する出産と医療

小浜正子/上海女性は帝王切開がお好き?―中国
柴宏美・日隈ふみ子/医療化する産みの場の環境―タイ
松尾瑞穂/代理出産のパラドックス―インド
白井千晶/精子提供・卵子提供・代理出産―日本からアジアへ
菊地栄/ファッション化する出産―日本

連載
続本朝文粋抄/後藤昭雄
天理参考館の中国玩具資料/中尾徳仁
周作人伝/劉岸偉
インド―現代の基層/武藤友治

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