ブッキョウデンライノゲンリュウ

仏教伝来の源流

百済観音と救世観音がむすぶ東洋と西洋
倉西裕子 著
ISBN 978-4-585-22001-5 Cコード 0021
刊行年月 2010年4月 判型・製本 四六判・上製 336 頁
キーワード 古代,仏教

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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(ヨミ):クラニシ ユウコ
書籍の詳細

仏教は、いつ、だれが、どのように伝えたか。
その謎解きの旅は、奈良斑鳩の法隆寺の至宝、百済観音と救世観音像という二体の高名な観音菩薩像から始まった。
仏教伝来の源流は、天竺と日本を結ぶ二つの宗教・政治思想の大きな流れに行き着く。
探求の道は、仏教発祥の地である天竺に留まらず、さらに遠く古代メソポタミア文明やヨーロッパの深層文化にまで続いてゆくのである。

 

 

目次
プロローグ―遙かなる仏教伝来の道

第一章 百済観音像と宝志和尚
   一 東洋の神秘・百済観音像
   二 百済観音像のモデルは中大兄皇子
   三 謎の怪僧・宝志―予言者そして「観音の化身」
   四 日本における宝志伝説
   五 百済観音像と宝志を結ぶ七つの接点

第二章 救世観音像と達磨大師
   一 もう一つの謎の観音・救世観音像
    ・トピックスⅠ 一千年の眠りから覚めた神秘の仏像
   二 仏教美術様式からみた救世観音像
   三 救世観音像にはモデルがあった
   四 達磨大師―禅宗の開祖そして「観音の化身」
   五 日本における達磨伝説―なぜ達磨救世観音説は生じたのか
   六 日本禅宗と聖徳太子

第三章 飛鳥時代の実像―飛鳥文化の源流を求めて
   一 百済観音像は聖徳太子をイメージさせていた
   二 「天」の西院伽藍と「天地」の東院伽藍
   三 達磨と北朝
   四 蘇我氏の仏教―飛鳥の都
   五 用明天皇の見果てぬ夢
   六 「上宮」はどこにあったのか―謎の「上宮」
   七 「上宮」の争奪戦

第四章 天皇家と宝志―なぜ宝志伝説は神道化したのか
   一 大予言者の聖徳太子と宝志
   二 皇親・聖徳太子と宝志
    ・トピックスⅡ 日本を愛したビゲロー
   三 宝志の神道化
    ・トピックスⅢ 因縁の深い百済観音像と救世観音像

第五章 仏教伝来の謎を語る『竹取物語』
   一 『竹取物語』のかぐや姫は宝志?
   二 「石作の皇子」にイメージされる達磨
   三 「石作の皇子」の段の結末―仏教の受容問題
   四 解けた仏教伝来の謎

第六章 『聖書』の世界―洗礼者ヨハネとイエス・キリスト
   一 『聖書』の構成
   二 達磨大師のイエス・キリスト的要素
   三 宝志和尚の洗礼者ヨハネ的要素

第七章 東洋と西洋をむすぶ仏教発祥の地
   一 聖マルタンの秘蹟
   二 古代ローマ帝国と日本
   三 ローマ時代の大航海時代―すべての道はローマに通じる
   四 東洋と西洋を結ぶミッシングリンク―文明を結ぶ「聖なる光」
   五 仏教は天竺で興った

エピローグ―始まったばかりの人類文明史探求の旅
 巻末注釈
 参考文献
 あとがき

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