ニホンコダイブンガクトヒガシアジア

日本古代文学と東アジア

田中隆昭 編
ISBN 978-4-585-03107-9 Cコード 3091
刊行年月 2004年3月 判型・製本 A5判・上製 640 頁
キーワード 上代,中古,東アジア,古典

定価:16,500円
(本体 15,000円) ポイント:450pt

 品切 
目次
前書/田中隆昭



カナの西漸と和歌の漢訳/厳紹●

日中両国の古代文学における夢
 -『文選』『玉台新詠』と『万葉集』を中心にして-/陳明姿

『万葉集』冒頭「雄略御製歌」の背景と性格/高松寿夫

即事詩の展開/濱田寛

藤原斉信の漢詩文表現-一条朝漢詩文の一端-/鄭順粉

藤原公任撰諸歌集における大伴家持歌/劉哲宗

文学と美術 : 楊貴妃の体型容貌と文学のイメージ
  -中日の女性の美意識について-/張哲俊

『和漢朗詠集』絵入り版本「立春」「早春」の詩題と画題/蔵中しのぶ



法隆寺金堂釈迦三尊像光背銘の性格/新川登亀男

善珠撰『成唯識論述記序釈』に現れた外典の特色
  -「白虹飛●」の注釈をめぐって-/河野貴美子

蔡中郎と空海の書論/王益鳴

『新撰字鏡』の文字論
  -序跋文を中心に-/林忠鵬

日本僧転智の入呉越事跡について
  -『四朝見聞録』と「勝相寺記」の史料解読を兼ねて-/王勇

日蔵前世譚と『日蔵夢記』/中島俊博

大隅正八幡宮における石体の出現
  -『八幡宮御因位縁起』流布の背景-/吉原浩人

『宇治拾遺物語』最末部の中国三説話/小林保治

古代中国における通俗的小説の出版について
  -建陽の印刷工房を中心として、近年の中国学術報告から-/丹羽香



『土佐日記』の古筆切/兼築信行

『蜻蛉日記』鳴滝籠りにおける「をば」の存在意義/斎藤菜穂子

良岑行正-清原俊蔭との違いと独自性-/岡部明日香

『うつほ物語』吹上上巻の唱和歌(一)
  -漢籍に基づく景物と和歌の機能-/門澤功成

『うつほ物語』蔵開上巻のいぬ宮生誕儀礼について/栗山元子

『うつほ物語』の「源氏」
  -源正頼一族と皇統との関係について-/陣野英則

紫式部の夢とうつつ/金鍾徳

桐壺更衣の和歌と長恨歌引用
  -源氏物語始発の形成-/吉見健夫

光源氏藤壺事件再考/張龍妹

回想される「花宴」
  -「花宴」により明らかになるもの-/早乙女利光

『源氏物語』光源氏と紫の上、それぞれの「須磨退居」
  -心的関係を照らすものとして-/高野典子

『源氏物語』における須磨の空間
  -「海づら」「山里」の空間表現とその機能について-/金秀美

明石の別れ-回想の効用-/鷲山茂雄

夢の浮橋-「長恨歌」の蓬●仙山の上に架けられているのか-/於国瑛

権威付けの装置としての「唐土」と「高麗」
  -『うつほ物語』『源氏物語』『狭衣物語』を通して-/金孝淑

『大鏡』侍語り/菊地真

『在明の別』冒頭場面・再説
  -三条女との接点をめぐって-/横溝博

『堤中納言物語』の編纂時期
  -「思はぬ方にとまりする少将」の成立から-/新美哲彦

霊元院御撰「源氏十二月詞書」考/齋麻子

「若菜」の巻におけるウェイリーの操作についての分析/緑川真知子



『うつほ物語』俊蔭の波斯国からの旅/田中隆昭

田中隆昭研究業績目録

あとがき

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