九曜文庫蔵 源氏物語享受資料影印叢書 全十二巻
■編集方針
◇本集は、九曜文庫の所蔵する源氏物語関係の文献資料の中から、注釈や享受資料など、十九点を選択し、これらを十二巻にまとめて影印刊行する。
◇文献の選択に際しては、源氏物語研究の基盤たるべく学術的に価値あるものを中心とした。
◇解説は、書誌的解題を旨としたが、必要に応じて資料の特質・価値などにも言及した。
■本集の特色
◇源氏物語の研究史・享受史を彩る典籍の一大宝庫「九曜文庫」より、新資料・稀覯本を含む貴重な文献資料を公開。
◇古注・梗概・評論・絵入り本など、源氏物語享受の様相を伝える基礎資料を幅広く収載。
◇源氏物語をはじめとする国語国文学の研究者や愛好家はもとより、研究室・図書室に必備の基礎資料集成。
源氏小鏡 慶長古活字本
【袋綴装 大本 二冊 慶長十五年刊】
いわゆる嵯峨本と称されているもので、『源氏小鏡』の版本では最古本。一冊目の巻末に「慶長十五年十二月日書之」の刊記がある。伝本は極めて少なく、二冊揃った完本は、本書と大東急文庫本のみ。
源氏小鏡 明暦版本
【袋綴装 大本 三冊 明暦三年刊】
『源氏小鏡』の最初の絵入り版本。慶長古活字本とは本文が大きく異なる。
