カートは空です。
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中国雲南地域は、 中華世界、チベット世界、東南アジア世界の交差する場所に位置し、インド系文字、チベット系文字、漢字、ラテン文字、イ文字やトンパ文字などの多様な文字表記とテクスト、それに基づく豊かな書承文化を発達させてきた。これらのテクストには、記録物としての価値のみならず、 出版や保存、継承など、人間の社会活動そのものとしての側面がある。本書では、こうした書承文化に焦点をあて、地域の歴史や文化の多様性・重層性のあり様を解明する。
山田敦士(やまだ・あつし)日本医療大学保健医療学部・准教授。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員。専門は言語人類学。主な著書・論文に『スガンリの記憶―中国雲南省ワ族の口頭伝承』(雄山閣、2009年)、Parauk Wa folktales:佤族(巴绕克)的民间故事(ILCAA、2007年)、「山地民にとっての文字:中国雲南省ワ族の事例から」(クリスチャン・ダニエルス編『東南アジア大陸部山地民の歴史と文化』、言叢社、2014年)などがある。