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三河鳳来寺旧蔵暦応二年書写 和漢朗詠集 影印と研究

佐藤道生 著
ISBN 978-4-585-29067-4 Cコード 3091
刊行年月 2014年3月 判型・製本 菊倍判・上製 502 頁
キーワード 漢文,古典,鎌倉,平安,中世,中古

定価:33,000円
(本体 30,000円) ポイント:900pt

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書籍の詳細
古代・中世日本における「知」の伝授の様相を伝える貴重伝本を全編原色で初公開。
詳密な訓点・注記・紙背書入を忠実に再現した翻刻、「和漢朗詠集」研究の到達点を示す解題・論考を附した必備の書

『和漢朗詠集』は平安中期、藤原公任(966-1041)によって編纂された詩歌のアンソロジーである。成立当初から貴族社会に流通し、平安末から鎌倉初めの時期には幼学書(誰もが10歳前後に学習する書籍)の一つとなった。

なかでも、ここに影印する『三河鳳来寺旧蔵暦応二年書写 和漢朗詠集』は、以下の特徴を有する学界に未紹介の資料である。
一、本文に詳密な訓点(ヲコト点・傍仮名)が施されていること。
二、行間・欄上に小字注記(内容は多岐にわたる)が多く書き入れられていること。
三、紙背(裏書)に詩語の典拠・用例として漢籍本文が多く引用されていること。

これらの書入れは、平安時代後期から鎌倉時代にかけて主要な博士家(漢学を専門とする家々)で行なわれた『和漢朗詠集』研究の成果を示すものである。
なお、書写者の藤原師英(もろひで)は、式家藤原氏の儒者で、東山御文庫蔵 九条本『文選』の書写者として名高い。本書は師英の奥書より知られるように、『和漢朗詠集』の訓説を第三者に伝授することを目的として、累代の儒者が自ら書写・校合したものである。書入れの存する『和漢朗詠集』古写本は比較的多く現存しているが、大半は伝授を受ける側(学習者)が書写したものであり、この本のような伝授する側のものは殆ど残っていない。古代・中世日本における「知」の伝授のあり方を如実に示す貴重資料であるといえよう。


(本書の特長)
・『三河鳳来寺旧蔵暦応二年書写 和漢朗詠集』(個人蔵)の全編をフルカラーで影印。同書の全編公開は史上初。
・利用の便に供するため、詳密な訓点・小字注記・紙背書入をも忠実に再現した翻刻を附した。
・解題・論考では、「和漢朗詠集」の全体像を明らかにし、国文学史上の位置づけ、朗詠集研究の到達点を示した。

*こちらの商品はニ分冊(分売不可)となっております。

 

 

目次
〈影印篇〉
前言
目次・凡例
影印
 巻上
 巻下

〈研究篇〉
目次
解題
翻印
 凡例
 巻上
 巻下
論考
 1『和漢朗詠集』、幼学書への道
 2江註と私註―『和漢朗詠集』註釈の視点―
 3朗詠江註の視点
 4「朗詠江註」の発端
 5「朗詠江註」と古本系『江談抄』
 6大江匡房略伝
 7平安貴族の読書
 8『古事談』と『江談抄』
索 引
プロフィール

佐藤道生(さとう・みちお)
慶応義塾大学文学部教授。専攻は古代・中世日本漢学。
著書に『平安後期日本漢文学の研究』(笠間書院、2003年)、『和漢朗詠集 新撰朗詠集』(柳澤良一氏と共著、和歌文学大系四七、明治書院、2011年)などがある。

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