ヘンカクキノシャカイトクジョウカネザネ

変革期の社会と九条兼実

『玉葉』をひらく
小原仁 編
ISBN 978-4-585-22217-0 Cコード 3021
刊行年月 2018年10月 判型・製本 A5判・上製 480 頁
キーワード 古典,日本史,鎌倉,中世

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細

日本の歴史において大きな画期を迎えた十二~十三世紀。
院政下における武家政権の成立、それに伴う争乱と政局の混迷、度重なる天変地異など、時代の大きな変わり目に遭遇した人びとは、それをどのように受け止め、どう対処しようとしたのか。
時代の趨勢を詳細に記した九条兼実の日記『玉葉』をはじめ、同時代の諸資料を紐解き、兼実や同時代の社会を活写する。
宮内庁書陵部に伝わる天皇の即位儀礼に関する新資料2種を初紹介!

 

 

目次
序 文 小原仁

第一部 兼実の施策と見識
九条兼実における天文密奏と天変祈祷―廷臣個人にとっての天変 下村周太郎
鎌倉殿御使と文治記録所 工藤祐一
延暦寺前唐院の円仁法文と台密諸流の形成 岡野浩二
◉コラム◉『玉葉』に見える「城」について―兼実の城認識 菊池紳一

第二部 兼実をめぐる人びと
経盛家歌合の性格―〈平家歌壇〉の再検討 中村文
宜秋門院の祈願所ならびに女院周辺の人々 高山京子
中世前期の女性院宮の女房について―出自・官職にみる特徴とその意義 山田彩起子
皇嘉門院御匣殿と藤原光長 宮崎康充
『玉葉』に見える九条兼実の家司・職事等について 菊池紳一

第三部 『玉葉』に見る日本漢学の諸相
『玉葉』に見られる課試制度関連記事の検討 佐藤道生
嫡男の登用と任摂政と―藤原兼実上表の背景 山田尚子
藤原長光と泰山府君都状―『玉葉』を中心に 柳川響
◉コラム◉高向公輔(惟修、湛慶)説話の伝承寸感 小原仁

第四部  新発見の安徳・後鳥羽天皇関係史料と『玉葉』の書誌
九条本『諸道勘文 神鏡』所収の寿永二年諸道勘文について―紹介と翻刻 高田義人・臼井和樹
安徳天皇大嘗会の記録―壬生本『大嘗会記』の紹介 高田義人・柿島綾子
『玉葉』をさがせ―楓山秘閣玉海捜探 臼井和樹

執筆者一覧
プロフィール

小原仁(おばら・ひとし)
聖心女子大学名誉教授。専攻は古代~中世知識階層の思想と宗教。
著書に『文人貴族の系譜』(吉川弘文館、1987年)、『源信』(ミネルヴァ書房、2006年)、『中世貴族社会と仏教』(吉川弘文館、2007年)、『『玉葉』を読む―九条兼実とその時代』(編著、勉誠出版、2013年)『慶滋保胤』(吉川弘文館、2016年)、『源信』(創元社、2016年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「史学雑誌」(130編2号、 2021年3月)「新刊紹介」欄にて紹介されました。
 →紹介者:山岡瞳氏

★広告情報
・「朝日新聞」(2018年10月6日)に全5段広告を掲載しました。
・「朝日新聞」(2018年11月17日)に全5段広告を掲載しました。

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