ゲンジモノガタリウタガタミ

源氏物語歌筐

伊東祐子 著
ISBN 978-4-585-39017-6 Cコード 3095
刊行年月 2023年2月 判型・製本 A5判・上製 432 頁
キーワード 古典,平安,中古

定価:7,150円
(本体 6,500円) ポイント:195pt

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書籍の詳細
和歌から読み解く『源氏物語』

生きる喜び、人を愛する幸せ、愛するがゆえの苦悩、別れの悲しみ、老いへの恐れ…。『源氏物語』に登場する人物たちは誰もが歌をよみ、その心情を伝える。
また、古歌を踏まえた表現―「引歌」―により、物語の世界観はより一層豊かなものとなっている。
本書では『源氏物語』のあらすじを、作中人物歌・引歌とともに丁寧に解説。
和歌とともに、作中人物の重要な会話文や心内語(心中思惟)をも丹念に読み解き、臨場感あふれる魅力的な物語世界を感じることができる。
『源氏物語』入門書としても最適な一冊。

 

 

目次
はじめに

第一部 栄華への道のり
光源氏誕生―桐壺(一)
雨夜の品定め―帚木(二)
空蝉との恋―帚木(二)・空蟬(三)
夕顔との恋―夕顔(四)
紫のゆかりとの出会い―若紫(五)
末摘花との恋―末摘花(六)
秘密の皇子誕生―紅葉賀(七)
朧月夜との恋のはじまり―花宴(八)
若君の誕生と葵の上の死―葵巻(九)
桐壺院の崩御と藤壺の出家―賢木(一〇)
花散里での懐旧のひと時―花散里(一一)
光源氏の須磨退去―須磨(一二)
明石の君との出会いと別れ―明石(一三)
冷泉帝の即位と明石の姫君誕生―澪標(一四)
末摘花との再会―蓬生(一五)
空蟬との邂逅―関屋(一六)
斎宮女御の入内と絵合―絵合(一七)
明石の御方の上京と再会―松風(一八)
藤壺崩御と明石の姫君二条院へ―薄雲(一九)
朝顔の姫君への恋―朝顔(二〇)
夕霧の元服と初恋―少女(二一)
夕顔の遺児・玉鬘との出会い―玉鬘(二二)
新春の六条院―初音(二三)
玉鬘求婚譚のはじまり―胡蝶(二四)
五月雨の日の物語論―螢(二五)
内大臣の娘・近江の君登場―常夏(二六)
下燃えの恋の思い―篝火(二七)
夕霧が垣間見た六条院の女君―野分(二八)
大原野行幸と玉鬘の裳着―行幸(二九)
玉鬘の尚侍出仕をめぐって―藤袴(三〇)
玉鬘求婚譚の意外な結末―真木柱(三一)
明石の姫君の皇太子入内準備―梅枝(三二)
光源氏の栄華の極まり―藤裏葉(三三)

第二部 欠けてゆく月
女三の宮の六条院降嫁―若菜上(三四)
女三の宮、柏木の子を宿す―若菜下(三五)
女三の宮の出家と柏木の死―柏木(三六)
柏木遺愛の笛のゆくえ―横笛(三七)
持仏開眼供養と鈴虫の宴―鈴虫(三八)
夕霧の恋のゆくえ―夕霧(三九)
紫の上の法華経千部供養と死―御法(四〇)
紫の上哀悼の春夏秋冬―幻(四一)

第三部 光源氏亡き後・宇治十帖
匂ふ兵部卿と薫る中将―匂兵部卿(四二)
按察大納言一家の物語―紅梅(四三)
故髭黒太政大臣家のその後―竹河(四四)
宇治の姫君たちとの出会い―橋姫(四五)
八の宮の死と姫君たちの悲しみ―椎本(四六)
中の君の結婚と大君の死―総角(四七)
中の君の都移り―早蕨(四八)
匂宮の六の君との結婚とその余波―宿木(四九)
八の宮の末娘・浮舟登場―東屋(五〇)
浮舟をめぐる薫と匂宮―浮舟(五一)
浮舟の失踪と人々の嘆き―蜻蛉(五二)
浮舟の蘇生と出家―手習(五三)
薫の心と浮舟の心―夢浮橋(五四)

 解 説 『源氏物語』五十四帖の構造
 和歌索引
 あとがき
プロフィール

伊東祐子(いとう・ゆうこ)
1988年学習院大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(日本語日本文学)。学習院大学助教。都留文科大学非常勤講師。NHK文化センター青山教室講師、学習院さくらアカデミー講師、他。
著書「藤の衣物語絵巻(遊女物語絵巻)影印・翻刻・研究」、「中世王朝物語全集22 物語絵巻集」(笠間書院)。「源氏物語の鑑賞と基礎知識 横笛・鈴虫」(共著)(至文堂)。「平安時代文学美術語彙集成」(共著)(笠間書院)。
論文「青表紙本と河内本について―引歌当該箇所を中心に」(「学習院大学国語国文学会誌 25」)「青表紙本と河内本について―作中歌を中心に」(「学習院大学国語国文学会誌 26」)「源氏物語の引歌の種々相」(『源氏物語の探求 第十二輯』風間書房)「和歌をどのように取り入れているか」(『源氏物語講座6』勉誠社)「物語と絵をめぐって―源氏物語音読論の再検討」(『論集平安文学6』勉誠社)「物語文学史再考」(『中古文学』)他。

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