石川県立図書館蔵川口文庫善本影印叢書1
カンケブンソウ

『菅家文草』

明暦二年写 藤井懶斎自筆奥書本
柳澤良一 編
ISBN 978-4-585-03181-9 Cコード 3391
刊行年月 2008年9月 判型・製本 A5判・上製 470 頁
キーワード 漢文,中古

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

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書籍の詳細

◎川口文庫 
・平安朝漢文学史研究の大家故川口久雄博士の旧蔵書で、日本の物語文学古典籍など貴重書を多く有する。図書約13,000冊(国書、漢籍を含む)学術雑誌約4,000冊。

◎編集方針
・本叢書は、貴重な典籍コレクションの宝庫である石川県立図書館所蔵「川口文庫」より、特に学術的価値ある資料を中心に選び影印刊行する。菅原道真の漢詩文集『菅家文草』をはじめ、『和漢朗詠集私註』『文筆問答抄』『江吏部集』『無題詩』5点を収録。
・各巻の巻末には、各典籍の底本及び諸本の成立・内容に関する詳しい解題を附し、研究の便宜を図った。

◎本書の特色
・漢詩漢文に関する古典籍の未公開資料、稀覯書を初公開。
・和漢古典文学研究に必備の基礎資料集成。

 

 

目次
菅家文草(かんけぶんそう)
十二巻三冊、明暦二年写・藤井懶斎自筆奥書本 
菅原道真の漢詩文集。900(昌泰3)年8月、醍醐天皇の求めに応じて菅家三代の家集(祖父清公の『菅家集』六巻、父是善の『菅相公集』十巻、道真の『菅家文草』十二巻)を編纂して献上した。本書は、作品の質の高さはもちろんのこと、道真が自ら、この時点までの漢詩文を集めて編纂し、それがほぼ原形のまま伝わっていて、しかも前半の漢詩部分は、11歳の処女作からその生涯の絶頂期までの作品をほぼ編年体の形をとって配列しているところに貴重な価値がある。川口久雄『菅家文草・菅家後集』(岩波書店)が、現在唯一の注釈書で、本文の多くを川口文庫本に拠っている。この川口文庫本は青表紙三冊本で、第一冊は巻一から巻四、第二冊は巻五から巻八、第三冊は巻九から巻一二。第一冊と第二冊の奥書に「明暦二年丙申六月写之 懶斎」とあり、第三冊の奥書からはさらに、加賀藩儒室鳩巣と親交のあった京都の儒者藤井懶斎が、松雲公(加賀藩第五代藩主前田綱紀)所蔵の本で第一・第二冊を書写したことが知られる。現存する『菅家文草』の中では二番目に古い1656(明暦2)年の書写で、巻一には傍訓・返り点、巻七〜十にはヲコト点を加える古態を存している。

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