カートは空です。
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1969年、南京から蘇北(江蘇省北部)の農村に移住した作家・老陶とその家族の物語。老陶はこの村に「根を下ろす」べく、農民たちと同じように家を建て、樹木や作物を植え、家畜を飼う。妻の蘇群は簡単な医術を学び、村人たちの病気の治療に当たる。大人たちの苦労を知らなかった息子の小陶も見聞を広げ、しだいに成長していく。
韓東(ハントン/Han Dong)1961年、南京生まれ。父は小説家の方之。文革中は批判を受けた両親とともに下放。文革後、山東大学哲学科に入学し、在学中から詩作を始める。80年代は新世代の詩人として活躍した。90年代に入ってから小説を発表。個人的な体験を大切にする姿勢、家族の歴史にこだわった作品に特徴がある。