はじめに■竹岡俊樹
第1部 捏造事件の問題のありか
●研究者たちは何を考えているのか
袖原3、上高森の検証発掘に学ぶこと■渋谷孝雄
いま一度コトからモノへ■穴沢和光
前期旧石器捏造事件を踏まえて■佐藤雅一
どうして、遺跡に遺物が残されるのか■鶴田典昭
手続きを守る姿勢■町田勝則
後期旧石器時代はどこまで遡るのか■中島庄一
考古学におけるアマチュアリズムということ■堤 隆
蝶と、みみずと、旧石器…■高見俊樹
今後の「前期旧石器時代」研究について■小菅将夫
前期旧石器捏造の社会学■大工原豊
分かりやすさの代償■田中英司
旧石器捏造問題と研究者の良心・責任■吉川國男
見果てぬ夢■田村 隆
前・中期旧石器の虚構■道澤 明
これぞ社説だ■齊藤基生
前期旧石器研究の再出発■西村勝広
新聞報道と日本考古学■安川豊史
捏造問題に寄せて■沖 憲明
四国のとまどい■多田 仁
考古学研究は実物検証が命■中村修身
中期旧石器時代研究と九州地方■木崎康弘
旧石器捏造事件の渦中の中で■和田好史
●ジャーナリストたちが指摘する問題
信頼回復のために■東 富貴
学問的解決、そして社会的解決とは…■渡邊さくら
旧石器考古学の再生に向けて■野口尚彦
前期旧石器研究の行方■片岡正人
基本の進化人類学を忘れた砂上の楼閣■河合信和
コギト・エルゴ・スム■玄 昶日
取材で感じた違和感■小軽米聡
考古学的「発見」に神は手を貸さない■高山秀子
考古学は科学なのか■松岡資明
考古学者を取材して■堀田 優
第2部 宮城県における「捏造問題」の現状
遺跡発掘捏造問題調査について■今野隆吉
宮城県座散乱木・中峯C・馬場壇A遺跡の石器群の分析■竹岡俊樹
捏造問題の本質■角張淳一
第3部 「丹生論争」とは何だったのか
「丹生文化発見」見聞記■中村知康
大分県丹生遺跡の再検討(中間報告)■竹岡俊樹
後記■竹岡俊樹