カートは空です。
商品376/420
19世紀中盤以降、西洋の影響を強く受けながら近代国家形成を目指していった日本。しかし、その展開においては、近隣諸国との歴史的・地域的関係性もまた、大きな条件として存在していた―。複雑化する国際環境のなかで、「アジア」なるものの一角に位置した日本は、この地域をどのように捉え、なにを企図していったのか。仏・日・米・豪の研究者による多面的な考察から、戦前期の日本におけるアジア認識を探り、日本とアジアの歴史理解への基盤を提示する。
三谷博(みたに・ひろし)東京大学名誉教授。跡見学園女子大学教授。専門は19世紀日本・東アジア史、比較史。著書に、『東アジアの公論形成』(東京大学出版会、2004年)、『明治維新を考える』(岩波現代文庫、2012年)、『愛国・革命・民主』(筑摩書房、2013年)などがある。クロード・アモン(Claude Hamon)パリ・ディドロ大学准教授。専門は経済史。著書に、Le Groupe Mitsubishi - du zaibatsu au keiretsu(1870 - 1990), Paris, l’Harmattan, 1995, Shibusawa Eiichi - bâtisseur du capitalisme japonais, Paris, Maisonneuve & Larose, 2007.がある。廣瀬緑(ひろせ・みどり)パリ・ディドロ大学准教授。専門は近代デザイン史。著書に、『アール・ヌーヴォーのデザイナー M.P.ヴェルヌイユと日本』(第34回ジャポニスム学会賞受賞、クレオ、2013年)、論文に、「染織とグローバリゼーション―アンディエンヌ(更紗)からジャポニスムへ」(第11回国際日本学シンポジウム、お茶の水女子大学『比較日本学研究センター研究年報』6号、2010年)などがある。