チュウセイシントウニュウモン

中世神道入門

カミとホトケの織りなす世界
伊藤聡・門屋温 監修/新井大祐・鈴木英之・大東敬明・平沢卓也 編
ISBN 978-4-585-31006-8 Cコード 1014
刊行年月 2022年4月 判型・製本 A5判・並製 400 頁
キーワード 宗教,日本史,中世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細
ダイナミックな発展を遂げた中世日本の神道がわかる、初のガイドブック!

日本古来の信仰でありながらも、時代とともにめまぐるしい変化を遂げてきた「神道」。
中世日本では、仏教と神道の融合現象―「神仏習合」が極めて発展的な展開をみせ、両部神道・伊勢神道・吉田神道など、さまざまな神道の流派が生まれた。
また、儀礼のありかた、体系的に組み合わせられた空間・図像・言説などにより、独自の世界観・世界像を築き、同時代の宗教のみならず政治・文化にも多大な影響を与えてきた。
近年、急速に研究の進展する「中世神道」の見取り図を、「神道の流派」「基本的な概念」「中世の神々」「神話モチーフ」「神道をめぐる人々」「イメージ」「神道書」などテーマごとに立項し、第一線で活躍する研究者が、多数の図版とともにわかりやすく解説する決定版!

 

 

目次
カラー口絵

序 言

1 総 論
1 中世神道とは
中世神道とは
〔通史〕古代から中世へ
〔通史〕中世神話・中世日本紀
〔通史〕中世から近世へ
〔通史〕近世からみた中世

2 神仏習合の諸相
神身離脱
護法善神
本地垂迹説
御霊信仰
神国思想
神観念

【コラム】
「習合」という用語/中世神話と仏教の注釈伝統

3 中世神道流派概説
両部神道
伊勢神道
山王神道
三輪流神道
御流神道
吉田神道と吉田家
浄土系諸派と神道

4 神道伝授のかたち
神道灌頂
神道書の形態

【コラム】
中世神道と仏教普遍主義

2 中世の神々
1 古典神の変貌
国常立尊・天御中主神
天照大神
月読尊
素戔嗚尊
蛭児(恵比寿)
天児屋命

2 広がる信仰
八幡
春日
住吉
稲荷(荼吉尼天)
三輪
日吉山王
天神
熊野
諏訪
二所(伊豆山・箱根)三嶋
富士浅間

3 習合神の諸相
牛頭天王
蔵王権現
清瀧権現
赤山明神・新羅明神
摩多羅神
宇賀弁才天
荒神
童子神
妙見

4 鎌倉仏教の神
三十番神
禅と神々

【コラム】
中世神道・中世の習合神と芸能―金春禅竹『明宿集』を通して

3 中世神話のモチーフ
第六天魔王と大日印文
盤牛王―陰陽道の神話
天竺からの飛来・漂着
野馬台詩と百王思想
神功皇后説話の変容
藤原氏の神話
呉太伯後裔説
家・職・芸の神話

【コラム】
中世宗教における身体性および性の問題

4 中世神道のイメージとイコノロジー
1 神器・神宝
三種の神器
十種神宝
御正体

2 神宮をめぐるイコン
心御柱
御形文・千木・堅魚木
屋形文錦・小車文錦

3 神道説と図像
『麗気記』神体図
『両宮本誓理趣摩訶衍』・『天照皇大神遷幸時代抄』・『日諱貴本紀』
日本図

4 神道曼荼羅
本地仏曼荼羅/垂迹曼荼羅/本迹曼荼羅
宮曼荼羅/参詣曼荼羅

【コラム】
天河弁才天曼荼羅

5 中世神道をめぐる人々
重源
貞慶
度会行忠
叡尊・覚乗
度会常昌(常良)
慈遍
文観
度会家行
北畠親房
釼阿
了誉聖冏
吉田兼倶

【コラム】
偽書・偽経(仮託書)

6 中世神道書の世界
1 中世日本紀
古事記・日本書紀・旧事本紀・古語拾遺
日本紀注釈

【コラム】
中世神道研究における「風土記」の可能性

2 両部神道
中臣祓訓解
麗気記
鼻帰書
三輪大明神縁起

【コラム】
中世神道書における仏教語彙(1) 『大和葛城宝山記』

3 伊勢神道
倭姫命世記
伊勢二所太神宮神名秘書
 *  *
太神宮参詣記
豊葦原神風和記

【コラム】
中世神道書における仏教語彙(2) 「仏法神道麗気記」『三輪大明神縁起』

4 山王神道
耀天記
山家要略記
渓嵐拾葉集

5 吉田神道
唯一神道名法要集
神道大意

6 その他
神道集
諸神本懐集
番神問答記
神皇正統記

【附説】
欧米言語による中世神道研究

【附録】
中世神道研究のための文献リスト

あとがき
執筆者紹介
プロフィール

【監修者】
伊藤聡(いとう・さとし)
1961年生まれ。茨城大学人文社会科学部教授。専門は日本思想史、神道論。
著書に『中世天照大神信仰の研究』(法藏館、2011年)、『神道の形成と中世神話』(吉川弘文館、2016年)、『神道の中世―伊勢神宮・吉田神道・中世日本紀』(中公選書、2020年)などがある。

門屋温(かどや・あつし)
1956年生まれ。清泉女子大学非常勤講師。専門は日本宗教思想史。
論文に「解体する神話・再生する神々―中世における『旧事本紀』の位置」(『中世神話と神祇・神道世界』竹林舍、2011年)、「ロールオーバーノリナガ」(『越境する「古事記伝」』森話社、2012年)、「神道をめぐる幻想の正体」(『療法としての歴史〈知〉』森話社、2020年)などがある。


【編者】
新井大祐(あらい・だいすけ)
1977年生まれ。國學院大學教育開発推進機構准教授。専門は中・近世神道思想史、社寺縁起。
著書に『言説・儀礼・参詣―〝場〟と〝いとなみ〟の神道研究』(共著、弘文堂、2009年)、論文に「中世の『日本書紀』註釈に見る『古事記』観―「三部書」言説を標として」(『古事記學』4号、國學院大學研究開発推進機構古事記学センター刊、2018年)、「吉田家の諸社研究における家記利用について―『諸神根源抄』と『吉田家日次記』の関わりを中心に」(『明治聖徳記念学会紀要』復刊49号、明治聖徳記念学会、2012年)などがある。

鈴木英之(すずき・ひでゆき)
1974年生まれ。北海学園大学人文学部教授。専門は日本思想史。
著書に『中世学僧と神道―了誉聖冏の学問と思想』(勉誠出版、2012年)、論文に「神道灌頂道場図の復元」(『佛教文学』41、2016年)、「聖冏教学の形成と仮託文献」(『佛教文化研究』63、2019年)などがある。

大東敬明(だいとう・たかあき)
1975年生まれ。國學院大學研究開発推進機構准教授。専門は神道史。
著書に『真福寺善本叢刊 第三期 神道篇(4) 中世神道資料集』(阿部泰郎と共編、臨川書店、2020年)、論文に「素盞烏流(出雲流)神道の形成と神祇書の相承―近世における中世神道の展開」(『日本書紀と出雲観』島根県古代文化センター研究論集第26集、島根県教育委員会、2021年)などがある。

平沢卓也(ひらさわ・たくや)
1967年生まれ。立教大学助教。専門は日本思想史。
論文に「『倭姫命世記』と仏法―諄辞・清浄偈を中心に」(小峯和明監修・原克昭編『宗教文芸の言説と環境』笠間書院、2017年)、「吉田家と日本書紀―吉田兼俱の神代巻講釈を中心に」(遠藤慶太・河内春人・関根淳・細井浩志編『日本書紀の誕生―編纂と受容の歴史』八木書店、2018年)などがある。


【執筆者一覧】
新井大祐(あらい・だいすけ)
有賀夏紀(ありが・なつき)
伊藤 聡(いとう・さとし)
彌永信美(いやなが・のぶみ)
門屋 温(かどや・あつし)
向村九音(さきむら・ちかね)
鈴木英之(すずき・ひでゆき)
大東敬明(だいとう・たかあき)
高橋悠介(たかはし・ゆうすけ)
林 東洋(はやし・とうよう)
原 克昭(はら・かつあき)
平沢卓也(ひらさわ・たくや)
廣瀬良文(ひろせ・りょうぶん)
舩田淳一(ふなた・じゅんいち)
森 瑞枝(もり・みずえ)
RAPPO Gaétan(ラポー・ガエタン)

書評・関連書等

★書評・紹介★
「中外日報」(2022年7月6日)にて紹介されました。

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