キュウヨウガイカン イロウセツデン

球陽外巻 遺老説伝

前村佳幸 校注
ISBN 978-4-585-32048-7 Cコード 3021
刊行年月 2024年4月 判型・製本 A5判・上製 264 頁
キーワード 文化史,民俗学,説話,近代,近世

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書籍の詳細

18世紀中期、琉球の正史として編纂された歴史書である『球陽』。
その外巻である『遺老説伝』には首里王府が全土に指令を下して、各地から収集・報告させた民間説話が漢文体で収録されている。
本書は、その全文の校訂文および書き下し文を収録。本文には底本と諸本との字句の異同を示す校注を付し、書き下し文には、関連する事柄を示すために詳細な注を施す。
琉球における説話文学研究の基本資料であるばかりではなく、地域の祭祀・伝承・芸能、自然と人文との関係、地名の漢字表記を巡る言語的理解など、多様な視点により、人類学・民俗学や歴史学・地理学など様々な学問領域に重要な意義と必要性を持つ一冊。

 

 

目次
沖縄県位置図
前 言
凡 例

球陽 外巻一 遺老說傳
球陽 外巻二 遺老說傳
球陽 外巻三 遺老說傳
球陽 外附巻 遺老說傳

附録1 尚家本と伊波普猷旧蔵書の来歴
附録2 琉球・沖縄における行政区画の変遷―間切から市町村へ
索 引
プロフィール

前村佳幸(まえむら・よしゆき)
1971年生まれ。琉球大学教育学部准教授。博士(歴史学)。
専門は中国史/琉球史。
論文に「宋代の鎮駐在官」(『史學雜誌』107巻4号、1998年4月)、「南宋における新県の成立―江西・江浙・広東を中心して」(『史林』83巻3号、2000年5月)、「康煕22年刊『弋陽県志』における風俗論―「鬻妻」と「溺女」―」(『琉球大学教育学部紀要』86集、2015年2月)、「琉球王朝末期の廟議―寝廟と太廟の神主配置」(『沖縄文化研究』47号、2020年3月)、「蔡温による修史と第二尚氏の系図・廟制」(『沖縄文化研究』50号、2023年3月)などがある。

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