コホクショウリュウニチガクセイトメイジニホン

湖北省留日学生と明治日本

王鼎 著
ISBN 978-4-585-32043-2 Cコード 3020
刊行年月 2024年3月 判型・製本 A5判・上製 376 頁
キーワード 交流史,中国,日本史,明治,近代

定価:7,700円
(本体 7,000円) ポイント:210pt

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書籍の詳細
知られざる、日中関係史

明治期に日本へ派遣された中国人留学生たちは、どのような目的で来日し、どのような行動をとっていたのか。彼らの活動や日本で学んだ知識・思想は、日中両国間の政治・外交・文化交流にどのような影響を与えたのか。
これまで、湖北省から大量の学生を日本へ送り出した張之洞の功績については注目されてきたが、湖北省留日学生の人生とその軌跡については、いまだ歴史の中に埋もれたままである。
本書では、彼らが日本留学に至った経緯から留学中の生活、同郷会の雑誌・教科書の出版や翻訳活動、留学制度と留学生受け入れの実態、さらには軍事系留学生と辛亥革命の関係までを、徹底的に究明。
豊富な史料とフィールドワークに基づき、多角的視座から分析と考察を加え、従来の日中留学生史研究に新たな光を当てた待望の新機軸。
武漢大学・馮天瑜教授推薦!

 

 

目次
推薦の辞 馮天瑜
 凡例

序章
一 研究対象と背景
二 先行研究と問題の所在
三 課題設定と論文の構成

第Ⅰ部 清末における中国人日本留学の軌跡
第一章 清末における中国人日本留学の歴史

一 清朝公使館内の東文学堂
二 中国における初期の日本語教育
三 日本留学の嚆矢とされる公使館学生
四 留日学生に対する教育政策
五 留日学生に対する管理への模索
六 速成教育の是正
小括


第Ⅱ部 湖北省留日学生の諸活動
第二章 湖北省留日学生の初期活動について

一 清末における中国雑誌の概況
二 『湖北学生界』の創刊
三 雑誌の内容
四 雑誌社の変遷
小括

第三章 留日学生と湖北同郷会

一 湖北留学生の主張
二 留日学生の思想変化
三 湖北同郷会について
四 同郷会のネットワーク
小括


第Ⅲ部 湖北省留日学生の留学経験とその影響
第四章 湖北省留日学生の活躍と帰国後の進路

一 湖北武備学生の派遣について
二 振武学校と陸軍士官学校について
三 湖北留日学生の帰国後の動向
四 救国思想からナショナリズムの誕生へ
小括

第五章 教育・革命・鉄道―黄州府麻城三兄弟の事例研究

一 基礎的史料の整理と分析
二 弘文学院師範科で学んだ官費生―余祖言
三 日本留学の人脈を生かした革命家―余仲勉
四 湖北鉄道留学生―李子祥
小括

第六章 寺尾亨の東斌学堂と留日学生―『向巖家書』を一つの手がかりとして

一 東斌学堂の設立と教育内容
二 東斌学堂の運営
三 堂生の留学生活およびその後の動向
小括

終章

資料編
解題
資料一 清末湖北省留日学生名簿(1896〜1911)
資料二 『湖北学生界』・『漢声』・『旧学』目録
資料三 『湖北学生界』開辦章程
資料四 湖北同郷会章程
資料五 湖北省留日学生の著訳書一覧
資料六 選派陸軍学生分班遊学章程
資料七 陸軍士官学校(第1期~第8期)の湖北留学生および活躍者たち
資料八 駐日清国公使館および在清国日本公使館の外交官一覧表
資料九 清末期の湖北省全域図
資料十 武昌省城の街道図(1909)

あとがき

索引
プロフィール

王鼎(おうてい、WANG Ding)
1990年、湖北省武漢市生まれ。華中師範大学外国語学院卒業後、中国政府の国費留学生として新潟大学大学院現代社会文化研究科に留学。博士(文学)。専攻は日中教育交流史。
帰国後、北京師範大学教育学部助理研究員(PD)を経て、現在は同大学外国語言文学学院専任講師。
主な著作に『日華学堂とその時代―中国人留学生研究の新しい地平』(共著、武蔵野大学出版会、2022年)、『明治から昭和の中国人日本留学の諸相』(共著、東方書店、2022年)、『佛教・歴史・留学―交流視角下的東亜和日本』(編著、博陽文化出版社、2021年)などがある。

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