キンセイダイミョウボノコウコガク

近世大名墓の考古学

東アジア文化圏における思想と祭祀
松原典明 編
ISBN 978-4-585-22276-7 Cコード 3021
刊行年月 2020年6月 判型・製本 B5判・上製 336 頁
キーワード 文化史,民俗学,思想,東アジア,日本史,江戸,近世,考古

定価:13,200円
(本体 12,000円) ポイント:360pt

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書籍の詳細
為政者の思考・観念を「墓」に探る

列島各地に残された近世大名家の墓所は、幕藩体制の社会構造、地域の政治・経済・文化・信仰についての歴史的背景を解明するための極めて重要な歴史資料である。
そして、その墓所造営や葬送儀礼、祖先祭祀には、東アジア文化圏に共通項として存在した儒教受容や礼学の実態が顕現している。
近年、調査・研究の進む大名家墓所を、考古学そして文献学の知見より多角的に検討し、近世武家社会における為政者の思想とその実践の諸相を明らかにする。

図版掲載点数約400点!

 

 

目次
はじめに 松原典明

総論 近世大名家墓所調査の意義 坂詰秀一

Ⅰ 近世大名葬制の思惟と実践
会津藩の思想と儒教・神道の実践 近藤真佐夫
彦根藩井伊家の墓所造営と変遷―清凉寺墓所の再検討 下高大輔
岡山藩の儒教受容とその本末―儒教の墓を中心にして 北脇義友
日出藩木下家の宗教思想と祭祀―神道・儒教受容の足跡と先祖祭祀の諸相 中尾征司
岡藩中川家の思想と実践―儒教受容とその展開 豊田徹士
近世後期の豊後日田における葬礼の実践について―廣瀬淡窓・咸宜園とその周辺 吉田博嗣
薩摩藩島津家の墓所造営と宗教 藤井大祐
近世大名墓墓誌の存否について 石田肇


Ⅱ 東アジア文化圏の思想受容と祭祀
黄檗文化の受容とその実践―歴住と帰依大名の墓から 松原典明
黄檗宗の展開と近世大名の帰依 田中智誠
近世大名家における釈奠楽と礼楽の受容と変容―尾張藩徳川義直と姫路藩雅楽頭酒井忠道を事例として 楊桂香
コラム◉大名庭園に写された西湖堤 田中昭三
長崎唐通事の墓制とその起源 田中裕介
沖縄における儒教の実践 仁王浩司
朝鮮王朝の碑の文化と社会 篠原啓方

執筆者一覧
プロフィール

松原典明(まつばら・のりあき)
1960年生まれ。石造文化財調査研究所代表。専門は近世考古学、墓制史。
著書に『近世宗教考古学の研究』(雄山閣、2009年)、『近世大名葬制の考古学的研究』(雄山閣、2011年)、『近世大名墓の世界』(共著、雄山閣、2013年)、論文に「近世武家社会における葬制について―藤堂高久の葬送と喪禮」(『日本仏教綜合研究』10号、2011年)、「近世大名家墓所からみたアイデンティティーの形成―大江姓永井家墓所形成を例として」(『日本考古学』41、2016年)、「近世大名墓から読み解く祖先祭祀」(『宗教と儀礼の東アジア―交錯する儒教・仏教・道教』アジア遊学206号、2017年)などがある。

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