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山崎闇斎門下の中村平五・三近子(1671~1741)による本文は、漢籍の引用が多く、儒教的・啓蒙的な著述が目指されている。挿絵は狩野派の絵師で鶴澤山の弟子、板刻の密画の名手と言われた橘守国・有税(1679~1748)によるもので、白描画として高い水準を見せる。近世美術資料としても有用である。巻末には註釈、現代語訳、能楽史年表、解説を付し、利用の便宜を図った。