ヨーロピアン・グローバリゼーションの歴史的位相
ヨーロピアングローバリゼーションノレキシテキイソウ

ヨーロピアン・グローバリゼーションの歴史的位相

「自己」と「他者」の関係史
渡辺昭一 編
民族と宗教が絡んだ対立の淵源を探る
ISBN 978-4-585-22631-4 Cコード 1310
刊行年月 2013年6月 判型・製本 A5判・並製 240 頁
キーワード 宗教,西洋

定価:2,640円
(本体 2,400円) ポイント:72pt

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書詳細

ヨーロッパ文化は、古代ギリシャ・ローマ文化に、キリスト教文化とゲルマン文化が融合されたもので、現代社会の形成・発展に大きな影響を及ぼした。
本書では、ヨーロッパ文化のグローバル化という視点(=ヨーロピアン・グローバリゼーション)から、今日に至るまでの歴史的過程を描きだす。
ヨーロッパが、他者である非ヨーロッパ世界と接触して、自己の存在を自覚しながら、他者との共生を図り、数多くの社会を内包していたことを読み取る。

 

 

目次
(総論)ヨーロピアン・グローバリゼーションの課題 渡辺昭一

第1部 ヨーロッパ文化の形成
◎古代地中海世界とヨーロッパ文化の形成
古代イスラエルにおける神表象の変遷 北博
イタリア諸民族の言語に対する共和政ローマの対応―カエレとクーマエの事例を中心に 平田隆一
五世紀のローマ帝国とキリスト教会―ヒッポのアウグスティヌスを事例にして 長谷川宜之
ヘレニズム世界の宗教・文化思想とキリスト教の進展―アレクサンドリアの多文化主義の問題を中心に 出村みや子
 

第2部 ヨーロッパにおける「ヨーロッパ化」の定着
◎「ヨーロッパ化」の深化と共生
カロリング期フランク王国における「教会会議」 津田拓郎
ブルゴーニュ国家―十四~十五世紀ヨーロッパにおける「統合」の試み 畑奈保美
ある島嶼王国の興亡と「ヨーロッパ化」―中世「マンと諸島」王国を中心に 有光秀行
ランカシャ魔女事件とヨーロッパ化 楠義彦

◎近代ヨーロッパにおけるキリスト教文化の定着
近代デモクラシーとプロテスタンティズム―A・D・リンゼイのピューリタン・デモクラシー論を手掛かりに 豊川愼
初期第三帝国の新聞における反ユダヤ報道と総統崇拝宣伝―一九三三年前半における「フェルキッシャー・ベオバハター」を中心に 熱川容子
世界教会の形成と告白教会―ボンヘッファーとバルト 佐藤司郎
英国とヴァチカンのアイルランド問題をめぐる外交関係、一八五八~一八七〇年 松本佐保

第3部 ヨーロピアン・グローバリゼーションの展開
◎ヨーロピアン・グローバリゼーションとイスラーム世界
ビザンツ皇帝テオフィロスとイスラーム世界 小林功
エルサレム王国における「他者」との結婚 櫻井康人
モンゴルの平和と黒海のイタリア商人 齋藤寛海
ヨーロピアン・グローバリゼーションとイスラーム世界―イギリス、オスマン帝国、ユダヤ人 大河原知樹

◎ヨーロピアン・グローバリゼーションの受容と対抗
グローバル・エコノミーの形成とアジア間コミュニティー―ナットゥコッタイ・チェッティヤールを事例に 水島司
日本による占領から「解放」後ビルマのアヘン規制構想 後藤春美
一九五〇年代英領アフリカにおける英語教育問題―グローバリゼーションの中の言語 平田雅博
コモンウェルスというイギリス統治システムの再編 渡辺昭一
プロフィール

渡辺昭一(わたなべ・しょういち)
1953年生まれ。東北学院大学文学部歴史学科教授。
著書・論文に『帝国の終焉とアメリカ』(編、山川出版社、2006年)、「イギリスのインド収奪構造と反英ナショナリズム」(木村和男編『世紀転換期のイギリス帝国』ミネルヴァ書房、2004年)、「インド金為替本位制の展開と在ロンドン資産」(桑原莞爾・井上巽・伊藤晶太編『イギリス資本主義と帝国主義世界』九州大学出版会、1990年)がある。

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