クナイチョウショゾウ ナワボン ハクシブンシュウ

宮内庁所蔵 那波本 白氏文集

下定雅弘・神鷹徳治 編
ISBN 978-4-585-29026-1 Cコード 3090
刊行年月 2012年3月 判型・製本 変形判・上製 1904 頁
キーワード 国語学,漢文,古典,中国

定価:68,096円
(本体 61,905円) ポイント:1857pt

 品切 
書籍の詳細

白居易自らの意思による編纂の形態を残し、のちにその意義が認められ、『四部叢刊』にも採用されるに至った、日本元和四年(1618)那波道圓刊の古活字版「那波本 白氏文集」。
全篇を完備し、かつ旧鈔本を参考にした多くの書き入れがあり校勘に資する最善本、宮内庁書陵部蔵本を影印。利用の便を鑑み、現在の主要校本との対照検索の可能な索引を附した。

「白詩研究には旧編成を保持する那波本を是非とも使用すべきである」 太田次男博士


*「那波本 白氏文集」とは
元和四年(1618)那波道圓刊の古活字版『白氏文集』を指す。本文は南宋本の系統を引き、現在中国国家図書館所蔵の紹興刊行の南宋初期本と双璧を為すテキストである。また、前集・後集本・続後集本の旧編成をとどめている数少ないテキストの一つである。
同系のテキストは中国では既に失われ、朝鮮刊本が現存しており、銅活字版と製版本の二種類の全集本が存在する。但し、銅活字本は現在では日本の宮内庁書陵部蔵本が一本存在するのみであり、那波本は同系統の銅活字本を底本として作られたと現在では考えられている。

 

 

目次
一 第一冊序から第五冊巻二十
二 第六冊巻二十一から第十冊巻四十
三 第十一冊巻四十一から第十五冊巻五十七
四 第十六冊巻五十八から第十九冊後序・那波本『白氏文集』題目索引並びに諸本題目検索表
プロフィール

下定雅弘(しもさだ・まさひろ)
岡山大学大学院社会文化科学研究科(文学系)教授。文学博士。六朝及び唐代の詩人、陶淵明・白楽天・柳宗元等を専門とする。
著書に『白氏文集を読む』(勉誠社、1996年)、『白楽天の愉悦―生きる叡智の輝き』(勉誠出版、2006年)、『柳宗元―逆境を生きぬいた美しき魂』(勉誠出版、2009年)、『白楽天』(角川ソフィア文庫、2010年)、『長恨歌―楊貴妃の魅力と魔力』(勉誠出版、2011年)、『柳宗元詩選』(岩波文庫、2011年)などがある。

神鷹徳治(かみたか・とくはる)
明治大学文学部・大学院文学研究科教授。博士〔文学〕。中唐文学専門。日本残存の写本資料、とりわけ『(白氏)文集』と中国刊本との対応について研究している。
著書に『『歌行詩諺解』影印と解題』(勉誠社、1988年)、『チェスター・ビーティー・ライブラリィ所蔵 狩野山雪画長恨歌画巻』(解説執筆、勉誠出版、2006年)、『旧鈔本の世界―漢籍受容のタイムカプセル』(アジア遊学140、共編著、勉誠出版、2011年)などがある。

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